永善堂病院もの忘れ外来 の商品レビュー
病気を患い、恋人を失い、自分も失いそうになった佐倉奈美が、祖父母に預けられ、地域の永善堂病院のもの忘れ外来で看護助手として働くことになる。 医師・看護師・看護助手関係なく、下の名前で呼びあうところは、現実的にありえなさそうな設定だけれど、色々なことを忘れていく不安、病名を付けら...
病気を患い、恋人を失い、自分も失いそうになった佐倉奈美が、祖父母に預けられ、地域の永善堂病院のもの忘れ外来で看護助手として働くことになる。 医師・看護師・看護助手関係なく、下の名前で呼びあうところは、現実的にありえなさそうな設定だけれど、色々なことを忘れていく不安、病名を付けられレッテルを貼られる不安を抱えて受診する患者の気持ちは、本物もきっとそうなのだろうと思う。 患者を通して、自分も見つめなおし、自分のことを嫌いだと思っていたスタッフ一人一人が、実はいつも奈美を見守ってくれていたという事実。 永善家の3兄弟も、最初は、何だ、この人たち?!と思ったが、徐々に色々な面が見えて、みんないい人達なんだな、と。 ホッとできました。
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生きること、死ぬことの狭間で働くことの難しさや、 認知症に関わる上での考え方など色々考えさせられた。 最後の方は一気に読んでしまった。
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もの忘れの治療等に関する話かなと思いつつ、読んでみると全然違う。ちょっとひねくれた考え方をするようになってしまった主人公が、もの忘れ外来に来る患者、医者と関わり合いながら変化していく話。 そんな主人公にイライラしたり、もの忘れということに考えさせる内容。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人を外見だけで見極めてはいけない。 痴呆検査のための問診で、相手が何を考え望んでいるのか?。 聞き出す力、決断しなくてはならない現実。 主人公のちょっとひねくれた考え方がなんとも面白かった。
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