特捜投資家 の商品レビュー
元新聞記者、売れないフリージャーナリストが、大富豪の投資家と知り合い、急成長しているベンチャー企業を調査する。 面白いのだけれど、何かテーマなのか散漫とした印象だった。 (図書館)
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教養を感じる文体。成功者の光と闇。成功者の鋭い視点。実在に近い社会や登場人物の描写。 派手な成功は裏社会にも通じる。それらと戦っていくだけの頭脳と臭覚が必要。
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新聞記者を辞めた売れないフリージャーナリストが、知り合った一人の投資家に雇われ、急激に成長している話題の会社を調査し、その情報で空売りを仕掛けて大儲けをした、という内容の小説である。 現代社会を背景にし、登場人物には訳アリの過去を持たせ、とんとん拍子に話が進むが、設定というか...
新聞記者を辞めた売れないフリージャーナリストが、知り合った一人の投資家に雇われ、急激に成長している話題の会社を調査し、その情報で空売りを仕掛けて大儲けをした、という内容の小説である。 現代社会を背景にし、登場人物には訳アリの過去を持たせ、とんとん拍子に話が進むが、設定というか展開が少し雑だと感じた。社会部出身とはいえ、空売りも知らない記者がいるだろうか。会社の様子だったり、株の売買に関しても、細部にリアリティが欠けているようで、ちょっと残念な気がした。 でも、小説としての構想は悪くはないと思うので、次作が出たらチェックしてみよう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
後半やや失速か。 人情ものになってしまった感があり、もっとカラ売りを手段とした復讐劇としてドライな感じで進むのかと期待したが、えらくウエットな話になって、前後半でテイストが変わって少し違和感を感じた。 電池関連の株はほんとに激しい値動きをするのを何回も見ているので、その部分はリアル感があったし、その勢いで通してほしかった。 山一破綻当時のエピソードは興味深かった。 ということで、株式投資にある程度知識と興味がない人でないと面白く読めない本ではあります。
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