人類滅亡小説 の商品レビュー

4.1

32件のお客様レビュー

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2024/10/29

最後まで読むとかなりスケールの大きな話だったことに気付く。ラストでタイトルの意味が分かった…かも? 空に突然赤い雲が発生、酸素がなくなり人類は滅亡する。シェルターに移住できるのは選ばれた人間のみ。 場面が変わると一気に何年も飛んでたりするので戸惑ってしまうけど、その分展開は早...

最後まで読むとかなりスケールの大きな話だったことに気付く。ラストでタイトルの意味が分かった…かも? 空に突然赤い雲が発生、酸素がなくなり人類は滅亡する。シェルターに移住できるのは選ばれた人間のみ。 場面が変わると一気に何年も飛んでたりするので戸惑ってしまうけど、その分展開は早くて読みやすいかな。登場人物が多くて覚えるのが大変。

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2024/08/17

人類滅亡物の作品は多いけど、ピンとこないものもある中、これはなかなか面白かった。百年法もそうだけど人間の心理を描くのが上手いと思う。

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2024/02/29

AIがランダムに選んだ数%の人間だけが生き残ることができる。この事実を前に『みんな平等に終わりを迎えましょう』と唱える(本著ではグレートエンディング)多くの人々が登場するのがリアルだなぁ、と感じました。 本音=自分も生きたい、選ばれた人々が妬ましい 建前=みんなで終わりを迎えるの...

AIがランダムに選んだ数%の人間だけが生き残ることができる。この事実を前に『みんな平等に終わりを迎えましょう』と唱える(本著ではグレートエンディング)多くの人々が登場するのがリアルだなぁ、と感じました。 本音=自分も生きたい、選ばれた人々が妬ましい 建前=みんなで終わりを迎えるのが人間らしい って日本人言いそうやなぁ…と。 人類滅亡を前に3世代にも渡って描かれる物語は圧巻です。映画を見たあとのような気持ちになります。 子孫を残す以外にも、その人の思いが誰かに伝われば人間の生きてることに意味があるってとてもいい考え方も良かったです!

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2023/12/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

急激な地球環境変化により、確実に人類には未来はないとわかったあとにどう生きるのかを3世代に渡って書く、社会派SF。 今すぐでもなく、遠い未来でもない、自分の子や孫の世代にあたるこの時間設定が物語に効いている。 最初はなんでこんなに雑なタイトルなのかなと思ったけれど、書いた人が死んだあとも、さらには人類が滅んだあとにも残って、名もなき人々の思い、繋いできた命を伝える物語の力を指しているのだとわかって納得した。 「物語の力」は好きなテーマなのでうれしい。個人的には、もっとこっち方面に掘り下げてくれても良かったなあと思う。 人類滅亡まで駆け抜けるかと思っていたので、最後はクライム・サスペンス的展開でこじんまりと終わってしまった感じがしたけど、これは私の趣味かも。 面白かった。

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2022/11/27

学生時代に『百年法』を読んで以来の作者の作品。 今回も設定というか世界観の作り込みがしっかりしてて、人類が始まる前の地球の歴史を読んで、こういう人類が一旦滅亡する時代もいつか来るのかもしれないと考えさせられた。 物語は、展開が急に子供世代に飛んだりしてるなと思ったので、長くなっ...

学生時代に『百年法』を読んで以来の作者の作品。 今回も設定というか世界観の作り込みがしっかりしてて、人類が始まる前の地球の歴史を読んで、こういう人類が一旦滅亡する時代もいつか来るのかもしれないと考えさせられた。 物語は、展開が急に子供世代に飛んだりしてるなと思ったので、長くなってもいいからもう少し点と点を繋いで欲しかった… なにかクライマックスがあるわけでなく、ゆるゆる人類滅亡までのカウントダウンが進んでいく感じだった。

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2022/07/06

22時から読み始め、キリのいいところで止めよう…明日も仕事だし…と思っていたのに、1:30までページをめくる手が止められなかった。 前情報ゼロで読みました。これは希望の物語なのか絶望の物語なのかは受け手による気がします。今の私は希望ととりました。その時自分がどうするか、とは至らず...

22時から読み始め、キリのいいところで止めよう…明日も仕事だし…と思っていたのに、1:30までページをめくる手が止められなかった。 前情報ゼロで読みました。これは希望の物語なのか絶望の物語なのかは受け手による気がします。今の私は希望ととりました。その時自分がどうするか、とは至らずとも、まずは今を踏み締めていきたいと感じさせられる。

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2022/03/29

読み終えると長い物語の終焉を見たような切なさが残りました。3世代それぞれの視点で書き上げられており、その立場での苦楽がとても良く描かれていたと感じました。ただし、後半のテロリストの人物像や主張等が流されてしまった感があり、少し物足りなさを感じました。

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2022/01/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

100年法で山田宗樹にハマって、いろいろ読んだけど、これは100年法に次ぐお気に入りになった。 相変わらずなんでこんな話思いつくんだろう… 吉井家と、池辺家を通じて語られる世代を超えた人類の生き残りを賭けた戦い。 ほんとにこんなに熱く人類存続に命をかける人達の生き様に感心する。もし自分がこの世界に生まれたら、どちらかというとグレートエンディング派になってしまいそうだから。 「人間は自分が正義と信じるもののために命を投げ出したり、だれかを殺したりすらできる。正義が引き金になって、虐殺など最悪の結果を招くこともある。 歴史を振り返れば、そんな例には事欠かない。 正義とは、ある人たちにとっての、ある時代、ある場所に限定された、最優先事項のようなものに過ぎないんじゃないかな」 リュウリのこの言葉、ほんとにその通りだと思った。

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2021/12/07

2021-159何世代にもわたって自然破壊と戦う市井の人々のものがたり。この作家の百年法とか伊坂幸太郎の終末のフールをちょっと思い出した。時間軸が長大やから、ありがちなパニック描写に紙面を費やすことなく作者の言いたいことが詰まった良作と思います。長かったけどね。

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2020/10/08

環境汚染も進み、コロナみたいのが流行る現代に、ありえないとは言いきれない。約三世代にわたってのお話で、「すぐ、明日いきなり」とかではないところにまたリアル感を感じた。なかだるみと思う人もいるかもしれないけど、私には一貫してすぐそばにある感覚があって、怖かった。 ラストは…案外希...

環境汚染も進み、コロナみたいのが流行る現代に、ありえないとは言いきれない。約三世代にわたってのお話で、「すぐ、明日いきなり」とかではないところにまたリアル感を感じた。なかだるみと思う人もいるかもしれないけど、私には一貫してすぐそばにある感覚があって、怖かった。 ラストは…案外希望を感じてる人が多いようだけど、私は逆。語りたい。これを読んだ人と私は色々語りたい!

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