数字を一つ思い浮かべろ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
悪くはないんだけども…読み終えた後で振り返ると、どうでも良かった登場人物の描写がわりと多いのと、逆に主要な人物にあまり個性を浮き出せてなかったのが気になる。最初の被害者でクセの強いメレリーが、単なる偶然で選ばれて殺されたというのは肩透かし。単に本が長くなっただけ。
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3.6 冒頭からタイトルにもなっている出来事が起こり、一気にストーリーに引き込まれます! 黒幕は、しっかりと読めば納得の黒幕…なのだろうけど、特に驚きはしなかったな。 主人公の、奥さんとの関係や子供たちのことなど、事件と直接関係ない?事も味わいがあって良い!
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退職刑事のガーニーは大学の同級生から 奇妙な相談を受ける。 スピリチュアル系の団体を運営している彼に まず一通の封書が届き、そこに 「数字を一つ思い浮かべろ」とあったという。 同封されたもう一通には、まさに今 思い浮かべた数字が書かれていた! という導入部から始まるのですが 正...
退職刑事のガーニーは大学の同級生から 奇妙な相談を受ける。 スピリチュアル系の団体を運営している彼に まず一通の封書が届き、そこに 「数字を一つ思い浮かべろ」とあったという。 同封されたもう一通には、まさに今 思い浮かべた数字が書かれていた! という導入部から始まるのですが 正直、第一部はこの主役のガーニーが 退職後にヘンなアート制作にはまったり 過去のなんらかの事故で失った息子のせいで 奥さんとギクシャクしていたりと やたら内向きなので まさかイヤミスな結末じゃ…と思ったよ。 しかし、その同級生が殺されて (雪中に消える犯人の足跡!) 同じように手紙を送りつけられ 殺される人が出てきたあたりから 俄然、謎解きメインになり ガーニーも飛び回るようになったので 読むスピードもアップ。 数字の謎も足跡の謎もきっちり解けてすっきり。
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本書は、深い問題を抱えた登場人物たちに驚くべき自己開示の瞬間を迫るという、絶妙なプロットのサスペンス小説である。 ニューヨーク市警のトップ殺人捜査官を退職し、現在はニューヨーク州北部で妻のマドレーヌと新しい生活を始めたデイブ・ガーニー。 「数字を一つ思い浮かべて見ろ!」 そ...
本書は、深い問題を抱えた登場人物たちに驚くべき自己開示の瞬間を迫るという、絶妙なプロットのサスペンス小説である。 ニューヨーク市警のトップ殺人捜査官を退職し、現在はニューヨーク州北部で妻のマドレーヌと新しい生活を始めたデイブ・ガーニー。 「数字を一つ思い浮かべて見ろ!」 そんな彼の元にこのような文面の手紙が何週間にも渡って届き続けたのだ。この手紙は、ガーニーにとって退職後のマンネリ化した日々に刺激を与えるものであった。しかし、ほどなくして大規模な連続殺人事件が発生し、ガーニーは捜査に巻き込まれることになる。手紙の主は、脅しと警告に満ちた韻を踏むのが好きで、証拠を残さず捜査陣をいつも煙に巻く一筋縄ではいかない人物である。 これに対し、捜査活動の中心人物となったガーニーは、ほどなく地元警察を驚愕に陥れるほどの推理力を発揮することになる。あたかも千里眼のように見える相手と知恵を競い合うガーニーだが、悲劇に彩られた過去は次第に彼を悩ませ、いつしか結婚生活に危険な断崖絶壁を予感させることになる。 この本で私が印象に残った点は、随所で発生する法執行機関の不可解な決定と不信感が漂ってくる点である。途中から、アメリカの刑事ミステリの王道である警察機構内部の対立構造が絡み始め、捜査活動とは別の圧力で苦悩するガーニーの姿が非常にもどかしくなるところもGoodであった。
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そういうトリック!!!!!! うわぁーーー!!!!! っていう。そんなぁーえぇーって。 なわけで、ミステリーとしてはとても楽しめましたが、主人公が女関係でやけに心がぐらついてる様子がなんだか煮え切らないやつで。 そっちの方がわたし的になんだかなぁーって感じでした。 いくな...
そういうトリック!!!!!! うわぁーーー!!!!! っていう。そんなぁーえぇーって。 なわけで、ミステリーとしてはとても楽しめましたが、主人公が女関係でやけに心がぐらついてる様子がなんだか煮え切らないやつで。 そっちの方がわたし的になんだかなぁーって感じでした。 いくならいけ!ってかそんな度胸もねーなら大人しく謎でも解いてやがれ。 と、思ってしまいそうだった。笑 奥さん、とっても良い奥様なのに。 そこだな。そこだけやけに鼻にかかる男で、全体通してマイナス。笑笑
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題名から勝手に数学の話だと思ったがそうではなく、トリックはシンプル?答えがわかったらなるほどーと思った。 マデリンとガーニー?の夫婦の間がいろいろ気になった。大丈夫なんだよね?
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人間関係を巡る内省やら心情描写が長々としていてくどいと思ってしまったのが正直なところ。 タイトルやあらすじに惹かれて読んでみたものの、正直なところ拍子抜け...
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『硝子の塔の殺人』で内で触れられていて気になったので購入しました。久しぶりの海外ミステリ。 トリックそのものはわりと素直な印象ですが、冒頭からのTHE本格読んでるときのドキドキ感が味わえたのが良かったです。続きが気になって一気に読んでしまいました。主人公の元刑事と奥さんの哀愁漂う倦怠期描写にも緊張していたので、再生に向かうラストも心地よかったです。 ところで「1-1000の間の数字をひとつ思い浮かべろ」と聞かれたら、皆様なら何が浮かびますか?本編とは関係ないものの、このテストを現実で実際にやってみたらどういう分布になるか、それも興味が湧きました。
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難解な謎が次々と出てくる。 黙々と考え、行動するガーニー。要所要所で的確な言葉をくれる奥さんのマデリンの存在が尊い。 数字のトリックはそういう事ですかという感じでした。
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マジックのような話の謎解きが面白い。トリックは奇抜では無く、なるほど、相手にそう思わせることが大事なんだ、と納得。要は、マジックって、こういうことなんだ、と。心理描写も深くて、一気に読んだ。
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