論理ガール の商品レビュー
物事を論知的に考えるためのキーワードは前提、定義、モデル化といったところでしょうか。この本の中でそのように結論づけられた記述はないのですが、読後感としては上記のようなものでした。 (ストーリーに関する感想、レビューは割愛)
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※このレビューにはネタバレを含みます
数学嫌いのコミュ力高い社会人男性と数学好きのコミュ障女子高生の二人による会話劇。 内容は、日常に関する人間関係や仕事について、論理的に解釈しようとする話。 言いたいことは分からなくはないのだけど、論理に入る前提に無理やりな解釈っぽいところもあって、どうなんだろうとは思った。無理やり論理にあてはめるという点は、ある意味詐欺師の手口っぽい(この本が詐欺といいたいわけではない)。 お金は必要以上にため込むのは意味がないというのは、分からなくないけど、将来の不確定要素を考慮できてなくて大丈夫かなと思った(これが女子高生じゃなくて社会人だったら、入院リスクを考えて保険がどうのとか、インフレリスクにそなえて株式投資とかいう話もあったかもしれない)。 数学的に考える、アイデアの出し方の話はちょっと面白かった。「くっつける」「分ける」「逆にする」「ずらす」。 ちなみにこの本の主人公の男、内心うれしいのに言葉は嫌がっているようにふるまう場面がいくつかあって面倒くさそうな男だなと思った。 後、女子高生に声をかけてきた一年下の後輩が、てっきり好意があって声をかけたと思ったのだけど、女子高生が遠回しな告白をしても、何も進展がなかったという(告白ということには気づいたらしい)。告白の仕方がまずかったようにしか見えないのだけど、どうなんだろう。
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数学とビジネスを組み合わせた面白い内容である。人生を数学に置き換えて考えることの面白さ、斬新な発想が心地よい。文章も小説形式なので非常に読みやすく、数学を得意としていなくとも読める本である。
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論理的でロンリーな数学好きガールと、真反対の思考を持つホテルマンが、思考と経験をぶつけ合いながら成長する物語。ではあるが、後書きにもある通り、これは数学をテーマに小説の体をした啓蒙書だ。 小説的な面白さは個人的にはあまり感じなかったが、論理学的な考え方を物語化することで面白くし...
論理的でロンリーな数学好きガールと、真反対の思考を持つホテルマンが、思考と経験をぶつけ合いながら成長する物語。ではあるが、後書きにもある通り、これは数学をテーマに小説の体をした啓蒙書だ。 小説的な面白さは個人的にはあまり感じなかったが、論理学的な考え方を物語化することで面白くしているのは確か。厳密性に拘ると疑問に残る点もあるけど、そこも物語だからで楽しめる。 作中で紹介される数学的思考とその結果は、こういう型もあるかと勉強になるので、こうして触れるのは大切と思う。
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