ナイトランド・クォータリー(vol.14) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
テーマは「怪物聚合(モンスターコレクション)」ということで、怪物テーマ。定番のテーマと思いきや、かなりバリエーションに富む。なるほど、これもまた"怪物"か、と。 伊東麻紀「空き家対策課」は、近年SF界隈他で見かけるようになった"お役所もの"というところ。軽妙なタッチでなかなか面白いけど、シリーズ化したら一気に陳腐化するだろうなぁ。 リサ・タトル「侵入者たち」は"奇妙な味"と言ってもいいテイストで、読後に何ともイヤなものが残るけど、これが小さく奇妙な怪物でなく、何らかのペットだったならば、現実に起こっていることなのかもしれない。 ウォードン・アラン・カーティス「ラメトリー湖の怪物」は、"未開の地で太古の巨大生物に遭遇"という古典的なヤツかと思ったら、語り手の博士の唐突かつ衝撃的な行動に度肝を抜かれた。でもってその展開って……あ、だから怪獣じゃなく"怪物"テーマになるわけか。
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