ジャーニー国境をこえて の商品レビュー

フランチェスカ・サンナ(著者),青山真知子(訳者)

2024/05/28

戦争が父さんを奪い、幸せな暮らしを破壊してしまった。安心して暮らせる場所を求めて、旅立った母さんと僕たち。カラフルで可愛い絵柄でありながら、過酷な亡命の旅の不安が、ひしひしと伝わります。そして、その旅が「終わっていない」ことに胸を突かれます。
終わらない旅の途上にいる人々に思いを馳せつつ、諸悪の根源である戦争の終結を切望します。

2023/05/25

〝戦争が始まった｡あっという間に､めちゃくちゃになった｡そしてある日､戦争は父さんを奪った｡その日から､何もかもが益々ひどくなり､母さんの不安は､どんどん膨らんでいった...大勢の人が町を離れ､よその国を目指していく｡「私たちも行きましょう｡もう怯えて暮らさなくてもよくなるわ」母さんが溜息をついて言った 〟･･･戦争から逃れ､国を離れ､安全な場所を求めて苦難の旅を続ける避難家族の行方を､子ども目線で語られた､心をゆさぶられる物語絵本。

2023/03/31

6'30"
戦争で難民になった親子が
旅をする様子をシンプルに描いた話。

大胆な色使いのイラスト風な絵に
不安や恐怖が現れていて
低学年にも理解しやすい。

話は旅の途中で終わるため
難民の苦労が大人には分かるのだが
子供は 話の途中で終わってしまったと
感じるかもしれない

2022/03/04

「ひみつビクビク」がよかったので、著者の他の作品も気になり図書館で借りてみました。

この絵本は、戦争で住む場所を追われた母子のお話。まさに今、ロシアとウクライナの戦争が始まり、子供達も故郷を追われる人々の話をニュースで見聞きするようになりました。それが一体どういうことなのか、この絵本で少しは理解できるような気がします。

サヘル・ローズさんの推薦文がまたグッときます。

早く平和が訪れますように。

2019/06/29

座・高円寺の図書館カフェで発見。

絵が綺麗で手にとって、
これは、買いだ
と、2.3ページめで思った。

デザインとやわらかいタッチが抜群に素敵なイラスト。
戦争と、生き延びる旅。
母親の強さ。

子供の時と、大人の時
きっと印象は違うだろう
でも、出会えてよかった。