地図で見る アメリカハンドブック の商品レビュー

クリスティアン・モンテス(著者),パスカル・ネデレク(著者)

2022/03/17

非アメリカ人によるアメリカを俯瞰する解説書。著者の立場によるバイヤスがゼロということはあり得ないが、アメリカ人による愛国的な感じだったり、日本人による僻みっぽい感じだったりがなく、ニュートラルに近く大変読みやすい。様々な切り口でアメリカを輪切りにしている。かといって考察が浅いわけではなく、アメリカに在住して感じる細々としたアメリカの「何故」の多くが腑に落ちる、良書だった。

2021/12/19

リヨン第二大学教授クリスティアン・モンテスの著。専門はアメリカの公共スペースと縦割り型都市。パスカル・ネデリク～エコール・ノルマル・シュペリウール教授。都市と社会の地理学を研究。

・1950年以降、どんどん大きくなる家
1950年491㎡、1970年139㎡、1980年158㎡、1995年190㎡、2014年250㎡、

・自動車産業での雇用者
ミシガン、オハイオ、インディアナ、イリノイの一帯が多い、テキサス、カリフォルニアと続く。

・おもしろい図：各州のGDPはどの国に近いか
カリフォルニア州はブラジル、テキサス州はカナダ、フロリダ州はオランダ
ワシントン州はイラン、オレゴン州はアルジェリア、アイダホ州はドミニカ共和国、モンタナ州はレバノン、ワイオミング州はセルビア
　北西部は低く、東部は高い。

・アメリカを訪れる観光客
１位カナダ、２位メキシコが断トツ。３位イギリス、４位日本、５位ブラジル

表紙の図は所属する宗教、
ピンクの東部はハブテスト派、青がカトリック。

2018.8.24　発行　図書館

2021/02/21

アメリカを幅広く色々な側面から地誌学的にまとめている。同シリーズのロシアほど政治学的な観点は多くない。個人的にはアメリカのロビーや腐敗について興味あったが、その分野の記述はほぼ無し。産業、雇用、企業、移民、都市、人種問題、自然地理、国民生活などの側面が充実していた印象。

2019/11/19

国の誕生と確立
大国の矛盾
アメリカン・ウェイ・オブ・ライフとその裏側
アメリカはまだ世界の憧れか？