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明暗 の商品レビュー

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2020/07/31

手習所の下山する子どもの奉公先の世話のこと、頼まれている「手習心得」を書くこと、道場の新しい弟子のことなど、いろいろと直春は忙しい。これらのことを一段落させてから美雪のことを考えさせようというのであろうか。そう考えて読んでいると、最後になって美雪の幼馴染の菜美がやってきてその話に...

手習所の下山する子どもの奉公先の世話のこと、頼まれている「手習心得」を書くこと、道場の新しい弟子のことなど、いろいろと直春は忙しい。これらのことを一段落させてから美雪のことを考えさせようというのであろうか。そう考えて読んでいると、最後になって美雪の幼馴染の菜美がやってきてその話になる。作者は余りにも図式的ではないだろうか。美雪のことをしばらくなおざりにするほど、直春は薄情なのであろうか。本当に相手に惹かれているのであろうか。全く納得がいかない。次の巻のテーマは、美雪とのことであろうが、実際にそんなに順々に片付けていくようなことなのか。

Posted byブクログ

2018/10/06
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※このレビューにはネタバレを含みます

手蹟指南所「薫風堂」シリーズ第4弾。 指南所で学ぶ子供達が下山(卒業すること)の時期になろうとしていた。 やたら口の軽い父親が、前の手習い所でいじめを受けていた息子善次を連れてやってきた。 薫風堂では、お互いを認めていじめをするような子供はいないことが、やっとわかって表情にも明るさが戻ってきた矢先、突然親子が夜逃げをした。 父親が務める店から金を横領したというのだ。 善次のその後に心配する直春。 稔書堂から、手習い所の心得などの本を出版依頼されてた直春は、小さい子らを指導する助手太一の見習い先にと連れて行く。 忠兵衛が今まで一人で、手習い所を下山する子供達の勤め先をその子の才能や性格を見据えて、世話をしていたのだが、これを引き継ぎ来年からは直春だけですることになる。 直春の子供時代からの親友猪吉も戯作者として売れ始める。 子供らの将来を真剣に考え、手習い指南の本を書くために、考えをまとめルうちに、自分の中で教育者のあるべき道を整理するうちに、理想の姿を見つけ出す。 このシリーズは痛快な場面もあるが、何と言っても、人を育てるということの難しさや大事さを考えさせる逸話も多く、楽しみ方も多岐に。

Posted byブクログ