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孤島の蜜嫁 の商品レビュー

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義父と嫁と逃亡犯

2018年は刑務所や留置場からの脱走事件が発生し、その捜索に手を焼くことが相次いだ年だったが、そんな逃走犯が主人公たる義父とヒロインたる嫁の暮らす家に侵入したら?という着想で描かれた作品。故にヒロイン1人に対して男2人の構図となり、落ち着きのある逃走犯の洞察によって義父と嫁の逢瀬...

2018年は刑務所や留置場からの脱走事件が発生し、その捜索に手を焼くことが相次いだ年だったが、そんな逃走犯が主人公たる義父とヒロインたる嫁の暮らす家に侵入したら?という着想で描かれた作品。故にヒロイン1人に対して男2人の構図となり、落ち着きのある逃走犯の洞察によって義父と嫁の逢瀬という秘密を知られ、その弱みもあって手を出せない義父の目前で嫁が責め立てられる様を見せつけられる、その悔しさを滲ませるテイストになっている。 つまり、がっつりな寝取られ作品と言える。 また、普段は清楚な嫁に何とも言えない佇まいがあり、逃走犯の迫りに抵抗したかと思えば受け入れるような素振りも見せることで男の支配に屈する女の一面を覗かせながら、それでいて結果的には男を翻弄するような魔性をも感じさせている。これによって男達に生じるのは未練や独占欲であり、今回の顛末にやきもきさせる余韻を残している。 その意味では寝取られ成分のかなり濃い作品と言える。 逃走犯の巧みな責めに屈する嫁のいやらしさは半端なく、終始劣勢を強いられる義父の敗北的心情が読み手にも伝わり、逃走犯の前にだけ見せる(自分には見せない)嫁の態度への疑心暗鬼がこれに加わる。そして、そんな悩ましさの中に見出せるのは、艶やかなほど淫らで神々しいばかりのオンナとしての嫁の昇華である。 穏やかな日常が突然の思わぬ侵入者によって剣呑とするヒリヒリとした緊張感と、その緊張感を持続したまま様々なシチュエーションで淫靡な営みが繰り広げられていく官能とが混然一体となって迫ってくる作品である。

DSK