パズラクション の商品レビュー
正義の暗殺者と探偵。世の中に跋扈する悪を人知れず葬り去り、別の悪者を犯人に仕立て上げる一風変わった2人。更に情報提供役が1人で、合計3人のチームプレー。 夜、悪人を暗殺するために赴くと、そこには殺す相手が死体となっていた。また、別の悪人を暗殺すると、急に地震が発生しエキセントリッ...
正義の暗殺者と探偵。世の中に跋扈する悪を人知れず葬り去り、別の悪者を犯人に仕立て上げる一風変わった2人。更に情報提供役が1人で、合計3人のチームプレー。 夜、悪人を暗殺するために赴くと、そこには殺す相手が死体となっていた。また、別の悪人を暗殺すると、急に地震が発生しエキセントリックにも密室が出来上がってしまう。この問題に暗殺者と探偵はどう対応するのかがこの本の魅力である。 第19回(2019年)本格ミステリ大賞の候補作。 自分が殺した相手の犯人を別の人間に仕立てることのプロセスがとても面白かった。暗殺者は世界中から嫌われているというように不運だらけで、殺人をした後は決まって何かが起こる。探偵は奇妙奇天烈になった殺人現場に少し手を加えて全く別の殺人にしてしまう。 ただし言い回しが妙に古めかしく(シャーロックホームズをなぞっているということもあるが)感じた。謎解きよりラストシーンのほうが面白かった。
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本格ミステリ大賞ノミネート作。この作者に関しては驚くことではないのかもしれないが…まさかの必殺シリーズ+本格ミステリだった。 殺し屋稼業をやりつつ真相を捏造するという設定はチャレンジ精神があっておもしろいが、好き嫌いがわかれそうだ。 主人公サイドが全編通してほとんどピンチにおちい...
本格ミステリ大賞ノミネート作。この作者に関しては驚くことではないのかもしれないが…まさかの必殺シリーズ+本格ミステリだった。 殺し屋稼業をやりつつ真相を捏造するという設定はチャレンジ精神があっておもしろいが、好き嫌いがわかれそうだ。 主人公サイドが全編通してほとんどピンチにおちいることがないのと、同じようなことが繰り返されるために、やや単調になってしまったのが残念。
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本ミス3位。殺し屋和戸隼(ライター)と謀り屋白奥宝結(刑事)。彼らはターゲットを仕留め、捜査を「操査」し、真相を超える「新相」を導く(要するに冤罪作成?)のですが…。途中偶然が偶然を呼ぶ予定外の出来事は彼らを呆然とさせ、信じられない真相に最早読み手としては笑うしかありません。それ...
本ミス3位。殺し屋和戸隼(ライター)と謀り屋白奥宝結(刑事)。彼らはターゲットを仕留め、捜査を「操査」し、真相を超える「新相」を導く(要するに冤罪作成?)のですが…。途中偶然が偶然を呼ぶ予定外の出来事は彼らを呆然とさせ、信じられない真相に最早読み手としては笑うしかありません。それでも実は細かく気を配った本格ミステリ以外の何物でもなく、冤罪も無意味でなく、最後は綺麗にまとまっているのには参りました。私は苦笑しながらもしっかり楽しみましたが、凝り過ぎやバカミスなど何でもありでなければこの本は辛いと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
名前がホームズ登場人物のモジりで、なおかつその雰囲気も持たせようとしたのかもしれないが、話がグダグダ。 発想は面白いが、本当の密室設定も、偽装のトリック説明もいずれも嘘くさい。 文章も読みにくく、最後どうなるのか何とか読み切ったが、あまりおどろきもなく、疲れただけだった。残念。
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殺し屋の和戸隼と、捜査をミスリードして偽の真相で事件を収束させる宝結のコンビ。 偶然が重なって意図せずできてしまった不可能犯罪現場から、別の説得力のある説明を考え出す犯人というのがよかった。現場を改変する二人の謎の行動が、最後の解決編で明らかになるのは爽快感。 全体として盛り上が...
殺し屋の和戸隼と、捜査をミスリードして偽の真相で事件を収束させる宝結のコンビ。 偶然が重なって意図せずできてしまった不可能犯罪現場から、別の説得力のある説明を考え出す犯人というのがよかった。現場を改変する二人の謎の行動が、最後の解決編で明らかになるのは爽快感。 全体として盛り上がりにかけて中盤ちょっと読みづらかったが、多重解決をこのように使うという発想が面白い。 「ああ、影連盟」とかホームズパロディのセリフなど、気づかなかったのもたくさんありそう…
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殺し屋ワトソンが悪人を成敗しようとするが不測の事態が起こり、謀り屋ホームズがその状況の辻褄合わせをしようと偽の手掛かりとロジックを駆使して偽の犯人をでっち上げる、という斬新な多重解決もの。 試行錯誤の末偽の犯人をでっち上げるラスト100頁は、ひねくり具合が最高。ただ、見取り図なし...
殺し屋ワトソンが悪人を成敗しようとするが不測の事態が起こり、謀り屋ホームズがその状況の辻褄合わせをしようと偽の手掛かりとロジックを駆使して偽の犯人をでっち上げる、という斬新な多重解決もの。 試行錯誤の末偽の犯人をでっち上げるラスト100頁は、ひねくり具合が最高。ただ、見取り図なしでは理解し難いのと、偶然が多過ぎるのが残念で、勿体ないです。
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冒頭から言葉遊び風に命名されたキャラクター達や、物語の設定紹介(捜査ならぬ操査、真相からの新相etc.)、事件についても、逆さづりの死体や上半身が燃えながら二階の壁に激突する死体など、久しぶりに『このテイスト』の霞先生の作品!と大喜びで楽しめました。 裏家業として殺し屋をやってい...
冒頭から言葉遊び風に命名されたキャラクター達や、物語の設定紹介(捜査ならぬ操査、真相からの新相etc.)、事件についても、逆さづりの死体や上半身が燃えながら二階の壁に激突する死体など、久しぶりに『このテイスト』の霞先生の作品!と大喜びで楽しめました。 裏家業として殺し屋をやっているが故にいじくりまわす事件現場。そこから導き出される解決は多重推理モノではあるのだけれど、真実を嘘の真相へ変換していくアプローチがとても面白かったです。
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最後ちょっとおーっとなったけど、 やっぱどうしても文体というかキャラ造形というかがあんま好きになれなくてなんかつらかった。。。
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殺し屋の和戸と、謀り屋の宝結。彼らが行った「秘殺」にトリックの痕跡を施し、新たな真相と犯人に誘導する、というなんとも変わったタイプのミステリ。しかもそこで偶発的にとんでもない事態が起こってしまって、ますます事態は複雑になってしまうのが笑えます。 「事実は小説より奇なり」と言います...
殺し屋の和戸と、謀り屋の宝結。彼らが行った「秘殺」にトリックの痕跡を施し、新たな真相と犯人に誘導する、というなんとも変わったタイプのミステリ。しかもそこで偶発的にとんでもない事態が起こってしまって、ますます事態は複雑になってしまうのが笑えます。 「事実は小説より奇なり」と言いますが。いや、これがミステリとしての事件の真相だったら、本を壁に投げつけてもおかしくないわ(笑)。それが二度三度と起こってしまう和戸の不運というか幸運というか……シリアスなのかコミカルなのかよくわかりません。しかしその事態を利用して築き上げられたラストの怒涛の解決篇は実にお見事。悪事を働く連中が一網打尽なのにもすっきりです。
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2018.10.16読了。やろうとしていることは面白かったのですが、少し読み辛い文章だったかなと思います。
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