仏教「超」入門 完全版 の商品レビュー
最近生きるのが嫌で周りと話してると価値観合わないなと思って色々探してたら実は自分の考え方の中心って仏教なんじゃないか?と思い、仏教とは実際どういうものなのかと手に取った。 仏教における、人生は苦しいものと決定づける考え方は自分の中でしっくり感じた。苦しいんだから解脱を目指す。執着...
最近生きるのが嫌で周りと話してると価値観合わないなと思って色々探してたら実は自分の考え方の中心って仏教なんじゃないか?と思い、仏教とは実際どういうものなのかと手に取った。 仏教における、人生は苦しいものと決定づける考え方は自分の中でしっくり感じた。苦しいんだから解脱を目指す。執着を捨てる。とても自分の生活に近くて納得した。 ただ宗教というだけあってそれほど納得いかなかった考え方もあった。自殺はなぜ悪いのか。この本にも答えはなかったのでまたしばらく探す。
Posted by
損得で判断するというのは、真実の人生をを傷付けるものである。人生は損得でない。結局は人間と付き合っていく。その時に必要なのは、真実と真摯さ。縁起と空の哲学。 仏教由来の言葉や概念は多いが、誤解・曲解されているものも多いことが分かった。本質を知るなら原典にあたりなさいと。
Posted by
仏教について、今我々が思う仏教とは違うということを述べたもの 煩悩とは、その物事に執着するということというのは残った。自分も昨日今日と出張で遠出しており、今日の夜は何をしようか思案して目の前の仕事に集中していない時があった。これこそ煩悩である。と理解している。それをなくすのではな...
仏教について、今我々が思う仏教とは違うということを述べたもの 煩悩とは、その物事に執着するということというのは残った。自分も昨日今日と出張で遠出しており、今日の夜は何をしようか思案して目の前の仕事に集中していない時があった。これこそ煩悩である。と理解している。それをなくすのではなく、煩悩が浮かんでもそれに心を囚われないこと、これを目指したい
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
"はじめに"でいきなり、"仏教は輪廻を否定する"、という著者の見解が示され、個人的にはそのツカミにガツンとやられて、本編に突入していった。 正直な印象を申し上げると、本論そのものの筋立ては結構粗く、考証を積み重ねて体系的に理屈を組み上げていく…という手法からは遠い、いささか偏向的とも言えるエッセイ風の読み物っぽい。 ただ、『「超」入門』と銘打った新書が読者から優先的に求められているものは、"分かりやすさ"であるということは重々承知の上、その点については充分であると思う。 森羅万象すべてが"縁起"であり、"空"であり、相関関係に拠って成り立っている、という根元的な思想が大変平易に解説されている。 この、"あらゆる事象は相対的なものである"という感覚は、「時間は存在しない」でカルロ・ロヴェッリ氏が主張している内容にも通じるものがある。 本書中で著者も"仏教は哲学である"と述べているが、物理学も哲学も数学も文学も宗教も、突き詰めれば本質的な根源は同じところに行き着く、という結論を直感的に得た。 実際、哲学における認識論や存在論などを想起させる言い回しが本書には頻発するし、仏陀と弟子のやりとりなどは形而上学を巡る問答に他ならない。 神への信仰から始まる西洋の一神教であっても、末に辿り着く先は同じ景色なのではないだろうか。 人口に膾炙する仏陀の考えの一つとして、"生きとし生けるものの命の価値はすべて等しい"というものがあるかと思うが、仏陀は何よりも"今を大切に生きる"ことを提唱していた、という著者の解説を読み、まさしく合致するものがある、と独り納得した。 確かにこの世に生まれ落ち、自我と呼べる意識を我々が有していることは苦しみに相違ないのかもしれないが、心の持ちよう次第で楽しくすることはできる。 最後に、著者が解釈する仏陀の言葉を含め読了しても、冒頭に記したツカミに対する回答=果たして仏教は輪廻を否定しているのかどうか? について、私には分からない。
Posted by
1.ビジネス書ばかりだったので、ジャンルを大きく変えて、思考の幅を広くしたいと思って読みました。 2.仏教に関して誤解されていることが多くなっていることに危機感を感じ、仏教の正しい理解をしてもらうことが本書の目的となっております。日本人が想像する仏教はサンスクリット語の考えが混...
1.ビジネス書ばかりだったので、ジャンルを大きく変えて、思考の幅を広くしたいと思って読みました。 2.仏教に関して誤解されていることが多くなっていることに危機感を感じ、仏教の正しい理解をしてもらうことが本書の目的となっております。日本人が想像する仏教はサンスクリット語の考えが混同してしまい、輪廻や悟りということばが間違えた意味で使われることあります。これらの言葉を分かりやすく丁寧に解説してくれているのが本書の役割となっています。 3.仏教の考え方は結構ネガティブなところから始まるのか―と不思議に思いました。まずはじめに「人生とは苦しみである」というところからスタートします。しかし、自殺をしてはならないし、人を殺めてもならないと説いています。ではどのように生きるのか?それは澄み切った心を持って生きることです。 澄み切った心とは何だろうか?煩悩を持たないこと、自分勝手に考えないこと、様々あると思いましたが、私としては「素直でいること」なのだと思いました。素直であることは嘘をつかないこととは少し違い、「人を傷つける嘘」をつかなければいいと私は思っています。 簡単な感想を述べたものの、深く考えたくなるキーワードがたくさん出てきたので、仏教についてもっと学びたくなりました。
Posted by
昔の人よりも現代の人の方が、まだ仏教についての知識を持っているとの話は驚いた。たしかに、無宗教だという人の家も何らかの宗教に入っているし、葬式はもちろん神社に参拝もする。神道と区別があまりつかないが、これから神道についての本を読みたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前半部分、特に「縁」と「空」の説明は分かりやすくて良かったです。 周りとの関係性の中で個々の人は存在しており、実態としては空であるということで理解しました。今の一般的に理解されている仏教と、どう違うのかについての説明もよかったです。 「人生とは苦しみそのもの」で、それは煩悩が複雑に絡みあって生まれるとすれば、「縁」を深く理解して、そこから抜け出ることが、苦しみから自由になる唯一の方法であるというのも理解できました。 ただ、後半部分の「無常」や「仏性」、「輪廻」についての説明、念仏を唱える信仰としての仏教についての記述はどうしても短くて、この本だけでは、理解できませんでした。
Posted by
折々挟まれる日本社会への批判的な記述が少し気になりますが、読みやすく、タイトルの通り、仏教の入門書としてよいと思います。
Posted by
- 1