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赤ちゃんが頭を打った、どうしよう!? の商品レビュー

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2019/05/23

 後部転倒など低位落下による乳幼児型急性硬膜下血腫(中村I型)によりSBSの三兆候が生じうる、という指摘がされている。そして中村I型とSBS兆候の鑑別が不十分であるがゆえに、硬膜下血腫=虐待であるとして児童相談所に通報、親子が引き離されてしまうことがあるという。  しかし中村I型...

 後部転倒など低位落下による乳幼児型急性硬膜下血腫(中村I型)によりSBSの三兆候が生じうる、という指摘がされている。そして中村I型とSBS兆候の鑑別が不十分であるがゆえに、硬膜下血腫=虐待であるとして児童相談所に通報、親子が引き離されてしまうことがあるという。  しかし中村I型はSBSと異なりおおむね予後良好であることが多い。そしてまた小児科医も硬膜下血腫や三主徴(硬膜下血腫、多発多層性網膜出血、脳浮腫)がすなわち虐待であると機械的に診断しているわけでもない。  となると致命的もしくは重大な後遺症を残すことの少なくないSBSと鑑別することはそれほどに難しく、妥当性に欠くのだろうか、と疑問に思った。  その意味でこの本は問題意識を広げてくれた本なのだけど、エビデンスに関する説明や文献が一切ないので、どれくらい妥当性を認めてよいのかがまったく分からない。

Posted byブクログ