遊廓に泊まる の商品レビュー
往時の隆盛と歴史を旅館に形を変え、今に伝える「遊郭」。関根虎洸 著「遊郭に泊まる」、2018.7発行。今はなき「遊郭」への思いは、老若男女それぞれに、違った思いが巡ることでしょう。「贅沢」とか「もてなし」とか・・・、もっと違うものではと感じる私は、貧乏(小市民)だからかもしれませ...
往時の隆盛と歴史を旅館に形を変え、今に伝える「遊郭」。関根虎洸 著「遊郭に泊まる」、2018.7発行。今はなき「遊郭」への思いは、老若男女それぞれに、違った思いが巡ることでしょう。「贅沢」とか「もてなし」とか・・・、もっと違うものではと感じる私は、貧乏(小市民)だからかもしれません。でも、人の苦しみや不幸の上にある「贅沢」は不遜ですよね・・・。実態は知る由もないですが、時代物が好きで、時代物から受ける印象は、「哀しさ」が先に浮かんできます。
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建物好きな方、特にレトロな建物が好きな方はたまらないと思います。 旅館ガイドとしても楽しいけど写真が素晴らしい! どうぞ写真集としてご覧ください。
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独特な魅力があって、実際に観に行ってみたい気持ちも出てきた。インタビューも読み応えあり。実在したんだなぁ。
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かつて日本に偏在していた遊郭の一部は旅館として未だに存続しているという。そんな遊郭に泊まってみる、というコンセプトで北は青森県八戸市から南は山口県萩市まで、14の元遊郭の旅館の模様を豊富な写真でまとめ上げた一冊。 1958年に施行された売春防止法により日本の遊郭は法律上、存続が...
かつて日本に偏在していた遊郭の一部は旅館として未だに存続しているという。そんな遊郭に泊まってみる、というコンセプトで北は青森県八戸市から南は山口県萩市まで、14の元遊郭の旅館の模様を豊富な写真でまとめ上げた一冊。 1958年に施行された売春防止法により日本の遊郭は法律上、存続が禁止された。そうした遊郭のうち約3割は旅館に転換したとされているが、法施行から60年を経った今も営業を続ける旅館はごく一部に留まるとされる。 豊富な写真を見ていると、どの建物も意匠をこらし、歴史的建築物としての意義が多いにある点に驚かされる。それと同時に、当時を知る人やその家族へのインタビューからは、遊郭で身を売らざるを得なかった女性の悲しさが伝わってくる。 読みながらその建築の美しさから、いつか訪れたい旅館が幾つかできた。ふらりと訪れる日を楽しみに待ちたい。 また、何度か訪れている京都のホルモン焼肉の名店である「焼肉 江畑」が、実は元遊郭だというのを本書で知って非常に驚いた。地下には、座敷牢もあるというが、全くそうした陰を感じることはなかった。
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