たたみかた(第2号) の商品レビュー
ずっと手元に置いておきたい本! 売るための本でなく、いま伝えたいこと、伝えないとならないと本気で思ったものを詰め込んだ本なのだと感じました。 考えるのを避けしまうような難しい話を、かろやかに伝え、考えさせてくれるものはとても貴重。 なんというかとても正直な本です。だから読んでい...
ずっと手元に置いておきたい本! 売るための本でなく、いま伝えたいこと、伝えないとならないと本気で思ったものを詰め込んだ本なのだと感じました。 考えるのを避けしまうような難しい話を、かろやかに伝え、考えさせてくれるものはとても貴重。 なんというかとても正直な本です。だから読んでいて気持ちがいい!
Posted by
「男らしさ/女らしさ」。 作り手・三根かよ子さんのある疑問から、さまざまにフォーカスして対話を重ねていき、問いを深め解きほぐしていく。一本の太いストーリーのようでもある雑誌だ。 ・・・(序文メモ) 日増しに「男/女」について語るのが難しくなり、ジェンダーを巡る議論を目にしていて...
「男らしさ/女らしさ」。 作り手・三根かよ子さんのある疑問から、さまざまにフォーカスして対話を重ねていき、問いを深め解きほぐしていく。一本の太いストーリーのようでもある雑誌だ。 ・・・(序文メモ) 日増しに「男/女」について語るのが難しくなり、ジェンダーを巡る議論を目にしていて芽生えた「怒り」。自分の家族や伴侶、異性を見る目が変わっていた。それこそがつらかったのだ、と。 「怒り」の源泉に何があったのか? 癒着したものを引き剥がす。切り離し得ない「私」と「男/女」を切り離そうと試みて、そしてそれを接合し直す。 「別個であり、同体である。 矛盾するはずのものを、両立できる。 人間には、そういう力があると思う。」 ・・・ 対話者それぞれの言葉には、生身の、心動かされるものがあったし、インタビュアーの問いからも強い意志と揺れを感じ、体温のある文を味わいながら読み進めていく。 一人目。父としての寂しさ、性と「私」との切り離し得ない関係と愛おしさとが書かれていてよかった。 柏木ハルコさんの漫画すごくいい。作品の印象と対話での本人の印象とが近い感じがした。 それから、写真がどれもよくて、二村ヒトシさんなんかみていると「いつ撮ってもいい写真撮れる人っているよね...」と思いつつ、本人の言葉を読んでいて、あぁ、この人は気持ちよくいようとしてるひとだからだな、と納得したりした。 最後の対話者が、紛争・テロに関わり組織解体へと導く活動家の永井陽右さんというとても意外な人選。通して読むと、彼に問題解決のヒントがあると感じた三根さんの考えが伝わる。 「存在肯定」そのものへと向かい、関連がないようででもここに大きなヒントがあるのだと示してくれたことが素晴らしいと思った。 とても読み応えがあった。読んでよかった。 人に勧めたい。
Posted by
男らしさ、女らしさ。生まれ持って偶然持ち合わせていた性別に振り回されることに怒りを感じていたという編集長。題名こそそれですが、内容としてはむしろ怒りの根源にある〈私〉という部分に焦点をあてています。結局のところ私は私でしかいれないし、〈私〉は言語化できないから、他者と完全にわかり...
男らしさ、女らしさ。生まれ持って偶然持ち合わせていた性別に振り回されることに怒りを感じていたという編集長。題名こそそれですが、内容としてはむしろ怒りの根源にある〈私〉という部分に焦点をあてています。結局のところ私は私でしかいれないし、〈私〉は言語化できないから、他者と完全にわかりあえることはない。だけど、それでも他人を理解しようとし、他者を認めることで自分の存在価値を他人の中に見出すことができる。答えがない問題だからこそ、終始頭を悩ませながら読んでいたのですが、読了後には生きることに希望を見つけられた気がして肩の荷がおりる、そんな本です。 読み応えが半端ないので、ゆっくーり、その都度本を閉じては思考を巡らせ、噛み砕きながら丁寧に読むのおすすめです!笑
Posted by
- 1