ロストデイズ の商品レビュー
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ずーっとうじうじ坂を登るとか登らんとか、このままでいいのかとか浮気3回もしといて家で子供を育てさせて、自分たちの関係は出産がピークだったとか意味わからんこと言ってんじゃないよ、と結構主人公に憤りながら読んだ本でしたね。
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夫婦となり2人だけの時間や生活を作り上げていたのが、知らない間に、人生の頂上を越えて、下り坂に入っていると感じる日々を描いている。子どもが生まれた瞬間が一番の頂上。育児に没頭し、生活の変わっていく妻の愛情を確認できない毎日に、知らず知らず追いつめられていく主人公。 文章は優しく、穏やかで、主人公が一時アルコール中毒になったりと、中身平穏ではないけれど、あくまで冷静で、描写は美しい。恩師の危篤を知り、子供を預けてフランスへ向かう2人…なかなか現実には難しい事だと思うけど、物語の中では、失った日々をロストデイズと捉えるのか、これからの下り坂をザイルを繋いだ2人が無事に最後まで下っていけるのか。人生が山登りならば下り、帰宅するまでが人生、と捉え方を変えて、主人公の価値観が少しずつ、変わっていく様を描いている。
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恋人が夫婦になり、 子を持ち、老いていく様を どのように頂きを登っていくのか。 どのように、くだっていくのか。 夫婦のあり方、ハッピーエンドのその後にあるものは、 必ずしもドラマティックなものではなく ただの日常なのである。 しかし、その日常がいかに幸せなのか、 またその...
恋人が夫婦になり、 子を持ち、老いていく様を どのように頂きを登っていくのか。 どのように、くだっていくのか。 夫婦のあり方、ハッピーエンドのその後にあるものは、 必ずしもドラマティックなものではなく ただの日常なのである。 しかし、その日常がいかに幸せなのか、 またその日常の中に隠された2人だけの 積み重ねがあってこそのものだという。
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