ソマリと森の神様(徳間書店版)(5) の商品レビュー
【あらすじ】 無法の街“アリシギ"に滞在することになった一行。 シズノはソマリたちと共に時間を過ごす中で、ソマリが人間であることに気づき、 ゴーレムに人間を連れて旅をしている理由を尋ねる。 そして、ゴーレムが訥々と語り始めたのは「父と娘の出会い」の物語だった―――...
【あらすじ】 無法の街“アリシギ"に滞在することになった一行。 シズノはソマリたちと共に時間を過ごす中で、ソマリが人間であることに気づき、 ゴーレムに人間を連れて旅をしている理由を尋ねる。 そして、ゴーレムが訥々と語り始めたのは「父と娘の出会い」の物語だった―――。 【感想】
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遂にゴーレムとソマリの出会いが描かれる第5巻 今でこそソマリを守るためなら躊躇なく自分を犠牲し、ソマリを人間のもとに届けるために命を削っていることがありありと伝わってくるゴーレム。だけど、最初の頃はそこまで感情豊かというわけでもなかったのか 森を守るために活動しつつも食物連鎖を...
遂にゴーレムとソマリの出会いが描かれる第5巻 今でこそソマリを守るためなら躊躇なく自分を犠牲し、ソマリを人間のもとに届けるために命を削っていることがありありと伝わってくるゴーレム。だけど、最初の頃はそこまで感情豊かというわけでもなかったのか 森を守るために活動しつつも食物連鎖を目の前にしても心を動かさず、森で死んでしまった者達の骸を見ても生体反応の有無しか気にしない そんなゴーレムがソマリの邪気のない笑顔に触れて、いつの間にか父性のようなものを手に入れていく描写は良い そしてゴーレムとソマリの関係性の始まりが描かれたことで、28話で互いに贈り物をする描写には心が温まるし、その後に始まる人狩り展開は辛く感じてしまう ソマリの正体が広くバレて人狩りに遭うのってこれが初めてだったか…。恐怖にガタガタと震えるソマリ、集まってくる異形の数。どれだけ危険な状況か伝わってくるというもの それだけにあの状況下でソマリが人間だと知ったばかりのヤバシラがソマリを守るために協力する展開には幽かな希望を抱かせる。あのローザおばさんも改心してソマリの命を救うような行動をいずれ起こしてくるのではないかと ソマリを守るために命を限界まで削る道を選んだゴーレム。次巻は良くも悪くも二人にとって転機となる話になりそうだ
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