殺人行おくのほそ道(下) の商品レビュー
タイトル通り「おくのほそ道」に絡んだミステリーの下巻。松本清張の筆力故か続きが気になるように読ませるミステリー。容疑者と思しき人物達が怪死を遂げる王道的な展開。発表されたのは1960年代だが王道的故に古臭く無く面白い。特に流し読みしていた冒頭も結構重要でなるほどと思った次第。 主...
タイトル通り「おくのほそ道」に絡んだミステリーの下巻。松本清張の筆力故か続きが気になるように読ませるミステリー。容疑者と思しき人物達が怪死を遂げる王道的な展開。発表されたのは1960年代だが王道的故に古臭く無く面白い。特に流し読みしていた冒頭も結構重要でなるほどと思った次第。 主人公の相棒になる交通新聞社記者の精力的な調査により真相に辿り着くわけだが、主人公の方も敬愛する叔父叔母の為に全ての情報を伝える事なくフィルターを掛けているのがリアリティがあって良かった。 詳述は書けないのが残念だが、被害者のうち2人、特に1人はこの世から消えた方が良かったと思える悪逆の人物で現実にいそうなゲスとしてよく描写されていたのは記憶に残る。
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尊敬する叔母と叔父に纏わりつく不穏を調べていく主人公。安堵と苦しみを繰り返しながら真実に近づいていく物語が面白い。1964年女性週刊誌に連載された作品。
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原点は、叔父・信雄と姪で主人公の麻佐子の「奥の細道」を辿った5年前の旅。麻佐子の大学時代の旧友で交通関係の専門誌記者が、麻佐子の有能な伴奏者となり、真相を究明していく。
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物凄く面白かったけど、ラストに至って色々と不満を感じた。登場人物たち、お互いをとても大切に思っているわりには、誰もが心からは通じ合ってないのよね。
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