白の恐怖 星影龍三シリーズ の商品レビュー
表題作+短編+エッセイ 遺産相続からみで集められた面々 雪降る山荘で・・・舞台はまぁよくあるあれでした 遺産相続の依頼を受けた弁護士視点での語り(日記調) それなりに楽しめました
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軽井沢の白樺荘で起きた大量虐殺事件を弁護士の日記で語られていく体裁をとっているので、星影龍三や田所警部が出てくるのは最後の最後。盛り上がりはいまひとつといった印象。 また思わぬところから明かされる真相はかなりインパクトがありますが、犯人を限定するためのロジックが甘く、総じて満足度...
軽井沢の白樺荘で起きた大量虐殺事件を弁護士の日記で語られていく体裁をとっているので、星影龍三や田所警部が出てくるのは最後の最後。盛り上がりはいまひとつといった印象。 また思わぬところから明かされる真相はかなりインパクトがありますが、犯人を限定するためのロジックが甘く、総じて満足度はあまり高くありません。長らく文庫化されなかったのも頷ける内容かなと思います。
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長らく絶版だったこの作品が2017年に論創社から復刻され、この度、光文社から初の文庫版で出た。買い易くなったのは有難い。 尤も、作品の出来で言うと氏の長編の中で相当劣ると言わざるを得ない。手掛かりが皆無なフーダニットで、最後に出てきた星影探偵が解決した体裁になっているが肝心の謎解...
長らく絶版だったこの作品が2017年に論創社から復刻され、この度、光文社から初の文庫版で出た。買い易くなったのは有難い。 尤も、作品の出来で言うと氏の長編の中で相当劣ると言わざるを得ない。手掛かりが皆無なフーダニットで、最後に出てきた星影探偵が解決した体裁になっているが肝心の謎解きを全くしていない。 意外な結末を面白く感じる人もいるだろうが、同じ星影探偵の『りら荘事件』と比べたら天と地。これの絶版本が今でも1万円以上の値段が付いているのが不思議だ。
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表題作の短めの長編、サスペンスの短編、随筆三本を収めた作品集。 表題作は。遺産相続やクセのある相続人たちや密室など、 これぞ"吹雪の山荘"ものだと感じました。 短編の『影法師』は、サスペンスの内容そのものよりも、 戦前のハルピン近郊の雰囲気が良かったです。
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論創社から出てる「鮎川哲也探偵小説選 」に「白の恐怖」は収録されていますのでそちらでも読めますが、この本はあわせて「影法師」と「随筆」三篇を収録した構成の文庫になります。 「影法師」の哈爾浜を舞台にした露西亜ネタが、短い中に鮎川哲也のいろんな要素(と遊び心)が詰め込んであって面白...
論創社から出てる「鮎川哲也探偵小説選 」に「白の恐怖」は収録されていますのでそちらでも読めますが、この本はあわせて「影法師」と「随筆」三篇を収録した構成の文庫になります。 「影法師」の哈爾浜を舞台にした露西亜ネタが、短い中に鮎川哲也のいろんな要素(と遊び心)が詰め込んであって面白かった。
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奇妙な遺言書、見知らぬ男女、雪のクローズドサークルと、本格推理の道具立てをてんこ盛りに詰め込んだ幻の長編。初の文庫化。 尺が短めなので、さくっと読める。登場人物は少数だが、読者をぎりぎりまで翻弄してシンプルな仕掛けで鮮やかに着地する。真っ当な本格ミステリだが、昭和レトロな骨格で...
奇妙な遺言書、見知らぬ男女、雪のクローズドサークルと、本格推理の道具立てをてんこ盛りに詰め込んだ幻の長編。初の文庫化。 尺が短めなので、さくっと読める。登場人物は少数だが、読者をぎりぎりまで翻弄してシンプルな仕掛けで鮮やかに着地する。真っ当な本格ミステリだが、昭和レトロな骨格で構成されているので、ゆるい肩透かしは仕方ないかも。 「読みたい『雪の山荘モノ』がないので書いた」らしいので、アユテツの好物を味わいながら読了。なーんかノスタルジック。
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