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西田幾多郎の実在論 の商品レビュー

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2018/12/02

西田幾多郎をほめたたえた本。もう少し、西田をけちょんけちょんにしてくれるとよかったのだが、著者自身が西田の考えに沿った考え方をしている。 二つの属性があるとして、どちらか一方の属性をとってしまったら、もう一方の属性は、無矛盾性を保つために、とれないというのが、西洋哲学の古い習慣...

西田幾多郎をほめたたえた本。もう少し、西田をけちょんけちょんにしてくれるとよかったのだが、著者自身が西田の考えに沿った考え方をしている。 二つの属性があるとして、どちらか一方の属性をとってしまったら、もう一方の属性は、無矛盾性を保つために、とれないというのが、西洋哲学の古い習慣であったようだ。 西田は属性があふれて、継起的に、矛盾していたということでありえなかったとされたことが、流れるように、ありえるのだし、そうでしかないのだ、と考えている。 本書は、福岡伸一氏との対話編の延長線上にある本らしい。また思弁的実在論や新しい実在論とは関係ないと言っていい。

Posted byブクログ