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バスルームのペペン(4) の商品レビュー

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2018/10/10

自分でも、実に女々しい、と思う これでは、アシューとキジラの事を情けない、と呆れる資格もないな 週刊ヤングジャンプ本誌での連載を打ち切り、「となりのヤングジャンプ!」への移籍となった事は、川西先生が自分らしく描くためなんだろう、と割り切ったつもりでいたんだが、いざ、この(4)を読...

自分でも、実に女々しい、と思う これでは、アシューとキジラの事を情けない、と呆れる資格もないな 週刊ヤングジャンプ本誌での連載を打ち切り、「となりのヤングジャンプ!」への移籍となった事は、川西先生が自分らしく描くためなんだろう、と割り切ったつもりでいたんだが、いざ、この(4)を読み返したら、また、モヤモヤとしてきた 現在の、週刊ヤングジャンプも読み応えがある連載作品は多いし、新人作家の読み切りも質が高い ただ、ちょっと寂しいのだ この「ちょっと寂しい」が、実に厄介なもんで、単行本で読み直すと疼いてきてしまうのだ できれば、『桐谷さん、ちょっそれ食うんすか!?』と同じく、(5)で寂しさを拭い取ってくれるといいんだが そんな淡い期待を抱きつつ、この(4)でお勧めしたい三つの話を 第31話「ムーンライトストーリー」 河童、小豆洗い、垢舐め、すねこすりに次いで、登場した幻想世界の住人が、まさか、小人、コロボックルとは思ってもいなかった。しかも、お姫さんが、かなり可愛い ピンチを乗り越えた事で繋がる縁もあるのだな、そう、しみじみと感じるストーリーでもあった。ペペン本怪は無自覚だろうが、助けられた恩を返したのだろう このコロボックルの姫さんとペペンが、今後、どんな関係になっていくのか、楽しみだ 第32話「シャンプー&リンス」 伏見母娘の間にある、ちょっとした、でも、妙に硬いしこりが洗い流される展開に、涙がほんの少し出た。最近、ほんと、涙腺が緩くなった。こういう親子系のものに弱くなってきているようだ シングルマザーだからと言って、強くある必要はない。娘は自分が守るって覚悟を持っておくに越したことはないだろうが、誰の手も借りちゃいけないってコトはないんだ。キツかったら叫んでもいいのだ、助けて、と 声に出せていなかったカオリさんのSOSをキャッチしたのが、人ではない、小豆洗いのあずきちで、彼女のおかげで、カオリさんは追い詰められずに済んだんだな。人と妖怪の絆の描き方が上手いなぁ、川西先生 第38話「めぐる季節・めぐる命」 蒸し返すつもりは毛頭ないんだが、やはり、週刊ヤングジャンプに掲載された、最後の話である以上、ファンとして勧めておきたい もちろん、ストーリーが深いってのも理由だ。これまで紡いできた絆を振り返ると同時に、新たな出発で生じる光も見える 果たして、これから、貝とペペンの友情はどんな変化をしていくのか。また、ペペンの前に現れる、新たな友はどんな存在で、どのような影響を及ぼすのか、楽しみだ。何より、相澤さんの恋は成就するのか!? この台詞を引用に選んだのは、川西先生からのメッセージをガッツーンと受け止められた気がしたので 先生自身が、色々と悩み、多くの人に相談し、最終的に、自分の意思で決定し、漫画家として頑張っていく、その覚悟を腹に据えたんだろうな、ってのが伝わってきた、この台詞から 弟妹のために、しっかりしたお姉さんとして頑張ってきたながめさん その姉としての誇りは胸に抱きつつ、自分が「やりたい」事の為に、新たな努力を始める 夢を追いかけ始めた彼女は、本当にカッコいい そして、その魅力を引き出したのは、貝と幸、ペペン、何より、小宮さん 人生の決断は、自分でしなきゃいけない。その怖さは、多くの人が経験してきている 何かを成す人ってのは、決断から逃げなかった人。そういう人は、自分に良い影響を与えてくれる、他人との繋がりを蔑ろにしないものだ

Posted byブクログ