三度目の少女 の商品レビュー

宮ヶ瀬水(著者)

2021/11/07

図書館で借りた本。
前世の記憶を持って生まれ変わって来たと言っている少女と、相手の言っていることを否定出来ない青年が、一緒に少女の生まれ変わりを止めるために少女の前前世の木綿子の生家を訪ねる。そこで起こった当主の殺人事件を巡って、過去の木綿子の死の秘密を探っていく。

2021/09/16

「このミス」の隠し玉は当たりハズレがはっきりしているように思う。
もちろん私的になのだけど。

全体に薄くアッサリ…事件の真相語ってるのは名探偵コナンもどき？
大学生の藍がここまで中学一年生の杏寿に下手なのは魚の骨のせいなのか？
…まぁ色々ある。
私には合わなかったのだろう。

2021/05/25

「この世には、超常現象が存在する」という前提において進む物語。
読み進めるうちにこのことをうっかり失念すると「えー？ほんとー？」となってしまうので、しっかり覚えておいたほうがいい。
解決編がちょっと駆け足かなとは思うけど、わりと楽しく読めた。

2020/09/17

前世、前々世の記憶を保持して生まれた少女・杏寿と、相手を否定出来ないトラウマを抱える大学生・藍の2人を中心に進むミステリー。
話の中心は杏寿の前々世の少女・木綿子が生まれた神山家を軸に進む。
殺人事件を追う展開なのだが過去の虐待事件、殺人、名家のしきたり、闇。そこに輪廻転生や心霊現象も絡んでいく。
一見複雑に見えるも終盤にかけて明快になっていき、全体的に楽しく読めました。
この作品がデビュー作だそうで。次作も注目してみます。

2019/07/02

初っぱなから「心霊現象ありき」宣言（^ ^;
私は知らなかったが、そう珍しくはないらしい（^ ^;
「生まれ変わり」「憑依」「ポルターガイスト」など、
様々な「心霊現象」が登場するが、
「ありき」と思えば、それほど違和感はない。

前世と前々世の記憶を持った12歳の少女と、
子供のころのトラウマを抱えた大学生が、
生まれ変わりと殺人事件のナゾを解いていく、
というストーリーで...

悪くはない。
悪くはないんだが、何かちょっと薄っぺらい（^ ^;

文章が、読みやすくはあるのですが、薄い（^ ^;
登場人物のキャラ付け、しゃべり方とか、
深みが無くてペラッペラな印象（^ ^;
「高校1年生が頑張って書きました」感（^ ^;

謎解きの構成とかは、割と面白かった（^ ^
あくまで「心霊現象ありき」ですが（^ ^;

が、館の中のシーンはまだ良いのですが、
佐多とか教授とかの関わり方が唐突と言うか
「ご都合主義的」な感じがしてしまう（^ ^;
キャラもペラッペラ（^ ^;

もっとキャラや「サイドストーリー」を掘り下げて、
深みとエピソードの「必然性」を持たせれば、
より魅力的な作品になっただろうに...って、
これじゃほぼ「書き直せ」と言ってるような（^ ^;

2018/12/19

「このミス」に隠し玉制度っていうものがあるとは知らなかったのですが、注目作なら、と読んでみました。

ライトノベル風の装丁でしたが、ミステリーと超常現象がうまくマッチされてて、思ったほど軽くもなく、なかなか面白かったです。

2018/09/19

この物語において、以下の条件を真とする。
「この世には、超常現象が存在する。」

この言葉から始まるミステリー。
生まれ変わりを繰り返し前世の記憶があるという少女、杏樹。彼女の生まれ変わりを止めるため前世の生家を訪れた彼女と大学生の藍。そこで、二人が巻き込まれる事件とは...。
この前提条件があるため、読み手はなかなか気が抜けず前半はとても良かった。
後半、謎解きに入ると、ややさっぱりしすぎていた印象。
物語の雰囲気がよかっただけに少し残念でした。

2018/08/10

少し展開が強引というか作者の都合に乗せすぎな感じはする。クローズドサークル的な舞台なのに、解決に至るきっかけが外からもたらされるのは、ちょっと興ざめな感じです。
超常現象をアリにした上で霊の存在とか生まれ変わりについて考察するというアイデアは面白いですが、もう少し突き詰めても良かった気がします。