謎の四世紀と倭の五王 の商品レビュー
図書館で借りた。 弥生時代・卑弥呼より後で、聖徳太子などの飛鳥時代よりも前の時代、古墳時代と呼ばれ、いわゆる「ヤマト政権」が日本を形づくっていく過程の時代が本書の舞台。日本国内に史料はほぼ無く、中国の『宋書』に日本からの遣使されてきた際の伝説「倭の五王」について掘っていく新書だ。...
図書館で借りた。 弥生時代・卑弥呼より後で、聖徳太子などの飛鳥時代よりも前の時代、古墳時代と呼ばれ、いわゆる「ヤマト政権」が日本を形づくっていく過程の時代が本書の舞台。日本国内に史料はほぼ無く、中国の『宋書』に日本からの遣使されてきた際の伝説「倭の五王」について掘っていく新書だ。 五王それぞれに、「おそらくこの天皇であったのだろう」という研究は進んでいるが、中々確定できる事項ではないので、受験問題として成立せず、すなわち受験勉強でもあまり触れられない分野。だからこそ面白さはあると個人的には感じる。そんな倭の五王について知ることができた。
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私自身は古代日本史について学生時代以来久しぶりなのですが、何気なく手にとっての拝読となりました。学説は様々あると思われますが、最新の発見に基づく学術的知見について記載されています。日本古来の文献である【日本書紀】と中国の歴史正史である【魏志倭人伝】と比較して、発掘調査結果と合わせ...
私自身は古代日本史について学生時代以来久しぶりなのですが、何気なく手にとっての拝読となりました。学説は様々あると思われますが、最新の発見に基づく学術的知見について記載されています。日本古来の文献である【日本書紀】と中国の歴史正史である【魏志倭人伝】と比較して、発掘調査結果と合わせた比定をされています。文献も確かな記述だけではないので、発掘調査結果と比較する膨大な作業なのですが、それだけに仮説に興味をそそられます。海外のピラミッド等も壮大ですが、日本の古墳も引けを取らずロマンを感じました。
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