日本衆愚社会 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
着眼点が鋭く博識なのにそれほど評価されない評論家がいる。 呉智英氏はそんな系列の筆頭ではないだろうか。(個人的には、「バカにつける薬」「犬儒派だもの」「ホントの話」「知の収穫」は面白かったのでオススメです) では、なぜ実力に反して世間的人気がないのかを勝手に邪推すれば、読者を上から目線で煙に巻く評論スタイルが原因ではないだろうか。 本書は筆者が週刊ポストに連載しているコラム2016年2月〜2018年6月までの厳選素材を加筆修正したもの。 まず、前半と比べて後半は明らかに推敲校正不足による素材のダブリや衒学的趣向に偏りすぎており、イマイチ面白くないのは残念。 前半の記事で面白かったのは、「空虚な憲法議論」「お医者さんゴッコ(AKB総選挙と国政選挙の比較)」「いまこそ【選挙権免許制度】を」「【ポピュリズム】すなわち愚民主主義について(2010年共同通信社で実施した次期首相アンケートで出てきた、舛添要一、鳩山由紀夫、菅直人という冗談の様なランキングを受けて、週刊プレイボーイの記事タイトルが「俺たちはバカなのかもしれない」)」「大学に通う生徒たち(これが誤まった使い方だと知らなかった。学校教育法では、中高生を生徒、大学生を学生と呼ぶ)」「人口問題と国際化(移民政策→国内植民地化→内乱という移民政策自体に内包する問題を指摘)」など。 蛇足ですが、彼の評論スタイルを真似て小粒にしたのが佐高信氏です、なんちゃって。
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新聞もとってないし、テレビもあまりみないので、社会の流れから取り残されていると思っている。その中、この著作のように時評コラムを読むと少し安心する。文章は暴言なのだが、その真意を考えるのが大事だ。時々笑えるのがいい。
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20190202 世の中が不可解になった時、つい手を出してしまう作者の本。参考にとどめるくらいで良いと思うが自分の判断に自信がないとき基準にしたい。
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博覧強記の著者の前では、自分の知らないことだらけ、馬鹿を曝け出すしかほかないが、どうせ斬られるなら著者に容赦なく思い切り斬られたい。まずは自分が阿呆なのを自覚する事。そしてまた読み始める事。「別にええわ」と開き直る態度には「知らないことは危険である。知らないことを誇ることはもっと...
博覧強記の著者の前では、自分の知らないことだらけ、馬鹿を曝け出すしかほかないが、どうせ斬られるなら著者に容赦なく思い切り斬られたい。まずは自分が阿呆なのを自覚する事。そしてまた読み始める事。「別にええわ」と開き直る態度には「知らないことは危険である。知らないことを誇ることはもっと危険である。」という著者の言葉を。次は「バカにつける薬」買いに行こう。
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