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ぼくは恐竜探険家! の商品レビュー

4.2

10件のお客様レビュー

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2022/10/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まずインスタの読書記録から発見し、平成という時代に恐竜研究者として仕事できてる人がいた事に驚いて読みたくなり手に取った『ぼくは恐竜探検家!』。 こうして読んだ中で以下8点で楽しめました。 ❶化石 ⑴過去に「この場所には価値ある化石が見つからなかった」と判断された場所で思わぬ収穫があるというのはよくある話とのこと!『スー 史上最大のティラノサウルス発掘』(ピーター・ラーソン)でも書いてあった事を思い返し、どこにお宝眠ってるかわからないもんなんだな、といい意味でため息。 ⑵レア化石の存在 新種はもちろん、噛み痕が残ったヤツはレア。 ⑶北海道むかわ町が恐竜の町 化石スポットは福井県しか知らなかったのでビックリ。 ⑷化石発掘のやり方 別の本で「化石が見つかっても、息を吹きかけただけで露出させるのはとうてい無理。ダイナマイトとか使うことがある」と言ってて、 かたや本書で「化石は一見頑丈に見えるけど実はメチャクチャもろいから慎重に取り出す必要あり」と言っている。 地面のかたさの問題なのか、その時のやり方なのかちゃんと読む必要がありそうだ。 ❷目標を立てる事 「目標が曖昧だと無駄な行動になる。定まれば向かう方向が決まる」という事を読んだ時「ドキッッ」ってなった。 ❸英語学習 まさかこの本で出てくると思ってなかったからビックリした。 英語を話せるようになるために必要なのは「単語」、「読み」、「会話」をマスターする事との事。 ❹シンプルに伝える事 あーだーこーだといろんな物事を追加するとわかりづらくなるだちゅー事ね…。「むだに口数が増えれば、伝わりにくくなるのはあたりまえ。」ドキッッ。 ❺勘 著者の行動に対して他の研究者は「なぜわざわざそんな事をするんだ?」と不思議にしたそうですが、「これはもう勘というしかない」の考えで動いて後に「ファルコンズ・アイ(ハヤブサの目)」と呼ばれる恐竜学者に。「すごい」の一言しか出ない。 ❻クマ回避対策 登山をするために学んだ事がこの本にも書いてあってなんか嬉しかった。 ちなみに遭遇してしまった際の方法としては「背中を向けるな」「目を合わせるな」「少しずつ後ずさりして距離を取れ」。 「ゴォワ〜!!!」と大声威嚇はファブル佐藤ならではの技なのね……。 そして、キャンプ時対策では「食料を置く場所、調理する場所、寝床となるテント」をそれぞれ100m間隔で三角形のかたちに設置。食料を置く場所を風下にして距離をとっておけば、クマがそこへ近寄ってきても、その間に逃げられる」との事!トライアングル! ❼サングラス 陽射し対策のみならず、ハエによる卵飛ばしにも効果ありとの事。彼らは目に飛ばしてくるそうで、「目のなかからウジがわくのはおぞましい地獄絵図」という文章を読んだ時は寒気がした。 ❽生物大量絶滅 最も速く生物が絶滅しているのは、なんと現代で犯人は"人間"。その理由は「環境破壊」と「温暖化」によるもの。フクザツ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 児童向けに書かれた本ですが、 非常に勉強になりました!

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2022/04/12

一途に好きという事が、職業に繋がる。他との交流が自己を支えてくれる。でも、ベースになるのは、本人の努力。凄い人生。

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2022/12/18

大人が読んでも面白い。言葉や漢字は子どもの事を考えた作りだと思いますが、良い意味で著者が子ども扱いをしていない。将来、恐竜学者(だけでなく、何か)を目指す人に向けて、言葉を届けようとしている印象を受けました。 この本の中に書いてあったのですが、ある科学者は地球上に生命が生まれて...

大人が読んでも面白い。言葉や漢字は子どもの事を考えた作りだと思いますが、良い意味で著者が子ども扱いをしていない。将来、恐竜学者(だけでなく、何か)を目指す人に向けて、言葉を届けようとしている印象を受けました。 この本の中に書いてあったのですが、ある科学者は地球上に生命が生まれてから今まで五回、大量絶滅があったと言います。一番新しい大量絶滅は6600万年前です。しかし、今までで最も早く生物が絶滅しているのは現代だとか。著者は恐竜の絶滅を知り、そこから人間の知恵で人類の未来をよりよくできる、と言います。 恐竜から現代の地球まで、興味深い話が続きます。 恐竜に関心がない人も、読み始めてしまえば楽しく読んでもらえると思いますし、ちょっと恐竜のことが気になってくるのでは。

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2019/10/22

小林快次さんの少年時代から現在までの、化石や恐竜の発掘を振り返る。 子ども達に向けて、専門的な知識や、探検家・研究者からのメッセージも書かれている。 わくわくしながら発掘する著者の様子、恐竜大好きな気持ちが伝わってくる。 発掘しても新しい発見がなかった時、失敗ではなく、「なかった...

小林快次さんの少年時代から現在までの、化石や恐竜の発掘を振り返る。 子ども達に向けて、専門的な知識や、探検家・研究者からのメッセージも書かれている。 わくわくしながら発掘する著者の様子、恐竜大好きな気持ちが伝わってくる。 発掘しても新しい発見がなかった時、失敗ではなく、「なかった」ということを見つけたんだという考え方が素敵だと思った。 高学年から 読み終わるのに1時間 191ページ

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2019/09/08

はああああああ好き。 p168 「それよりも大切なのは、どんなことに対しても、そこに面白さを見つけられるかどうかだ」 この一言に尽きると思う。 読了直後であるいま、興奮冷めやらずでちょっともうこれ以上言葉にできません。 好き。

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2019/05/28

ロマンチック! 読みながらわくわくした。 道は拓けるのだと、勇気をもらえる。 むかわの恐竜のことも少し触れていた。

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2019/04/27

恐竜好きの浪人中の息子に連れられて、小林先生の 講演に参加しました。その際に息子が持っていた 本を借りてよみました。 息子は、小林先生のことを尊敬していて 北大に入りたいと思っていた時もあったようで。 今でも、大学院は北大に行って博物館で小林先生と学びたいと思っているそうです。 ...

恐竜好きの浪人中の息子に連れられて、小林先生の 講演に参加しました。その際に息子が持っていた 本を借りてよみました。 息子は、小林先生のことを尊敬していて 北大に入りたいと思っていた時もあったようで。 今でも、大学院は北大に行って博物館で小林先生と学びたいと思っているそうです。 講演会の後に先生から、この本にサインをもらって 北大に来ないの?受験がんばって!と言われた息子は その日は、(その日から?)勉強の態度が少しは変わったようです。 人の力ってすごいなあと思います。

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2018/12/03

新進気鋭の恐竜学者の自伝。ふとしたことから化石採集にはまった少年が、紆余曲折を経て、「恐竜探検家」となるまでが、等身大に描かれている。小中学生向けっぽいが、大人が読んでも楽しめるし、ためになる。恐竜という対象の魅力、また、(恐竜研究に限らない)研究職の面白さが伝わってきた。「人は...

新進気鋭の恐竜学者の自伝。ふとしたことから化石採集にはまった少年が、紆余曲折を経て、「恐竜探検家」となるまでが、等身大に描かれている。小中学生向けっぽいが、大人が読んでも楽しめるし、ためになる。恐竜という対象の魅力、また、(恐竜研究に限らない)研究職の面白さが伝わってきた。「人は段階的に成長する」という指摘にも得心した。

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2018/09/19

小林先生が恐竜博士になったきっかけがわかる本。 先生に勧められて、博物館の発掘ツアーに参加して、なんとなく断り切れなくて… そんな流され流され続けて行った恐竜研究だったけど、このままなんとなくでいいのか?と思った。 そこで、英語を猛勉強してアメリカの大学に入り直す。 何回も何回も...

小林先生が恐竜博士になったきっかけがわかる本。 先生に勧められて、博物館の発掘ツアーに参加して、なんとなく断り切れなくて… そんな流され流され続けて行った恐竜研究だったけど、このままなんとなくでいいのか?と思った。 そこで、英語を猛勉強してアメリカの大学に入り直す。 何回も何回もダメ出しされても、へこたれず論文を書き続ける。 普通は、 「恐竜好きなんだ。 ティラノサウルス、プテラノドン、トリケラトプス…」 と、ただ知識を持っているだけの恐竜マニアになってしまうもの。 だけど、自分は何をしたいか。そのためには、何を本気になって取り組まなければならないのか? それをしっかり考え、実際に実行できたから、恐竜博士として大きな発見をする素敵な人生になったんだろう。 私も昔は好きなものがあったなぁ。と少し懐かしい淋しい気持ちが出てしまった。 大学生の小林君が思い立ったように、何かに一生懸命になることをしてみたいと思う。 そうそう、恐竜博士になってからのことは少ししか書いてなかったから、そのうち続編が出るのか!?

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2018/09/15

 日本の恐竜研究者で、今もっとも熱いのが、この小林快次北大准教授である。ムカワ竜という日本で初の恐竜全身骨格を発表したときの、日本でもこんなに立派な恐竜がいたんだ!という衝撃は誰もが感じたことと思う。  本書は、恐竜の紹介本ではなく、恐竜研究者である小林快次氏の自己紹介である。お...

 日本の恐竜研究者で、今もっとも熱いのが、この小林快次北大准教授である。ムカワ竜という日本で初の恐竜全身骨格を発表したときの、日本でもこんなに立派な恐竜がいたんだ!という衝撃は誰もが感じたことと思う。  本書は、恐竜の紹介本ではなく、恐竜研究者である小林快次氏の自己紹介である。おそらく、恐竜研究者にはどうやって成るのか?という問い合わせが多いのだろう。  それに答えるように、子供のころ、学生、アメリカ留学と大学院生、いまの研究生活、と余すことなく写真やイラストを交えながら描写している。  優秀な人間ではないが、ひとつのことに集中し諦めずに進む姿勢が氏の今を支えてきたと述べているが、恐竜研究者を目指す人にとっては、励みであると同時に厳しい道であることも読み取れることと思う。  小林氏というか先生には、今後も恐竜の研究成果を発信して、ぜひとも世の中のファンの期待に応え続けてほしいものである。  

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