鉄路2万7千キロ 世界の「超」長距離列車を乗りつぶす の商品レビュー
長距離を往く列車にはロマンがあって、いつかはのんびり乗ってみたいと思いを馳せているのですが、本著は世界の長距離列車(のうち、乗れる列車)を、国別に制覇していく旅行記。 インド、中国(~チベット)、ロシア、カナダ、アメリカと、国土の広い国々が並んでいます。 しかし、それぞれキツい...
長距離を往く列車にはロマンがあって、いつかはのんびり乗ってみたいと思いを馳せているのですが、本著は世界の長距離列車(のうち、乗れる列車)を、国別に制覇していく旅行記。 インド、中国(~チベット)、ロシア、カナダ、アメリカと、国土の広い国々が並んでいます。 しかし、それぞれキツい旅をされていて、のんびり乗って旅するというイメージとは程遠い…。いくら元祖バックパッカーの看板をしょっていようと、還暦越えた方がやられるお仕事なのか。ご本人はこれを喜んでやっているのか、もはやそういう生き様なのか。。良いネタではあるのでしょうが、なんかもう好きに旅して欲しいなぁなんて思ってしまいました。 本著を読んで思ったことは、長距離列車の交通機関としての使命は、もうメインストリームを外れているということ。 日本では当たり前にそうなってしまいましたが、海外でもほぼ終わりつつある状況で、まだ何とか元気そうなのはインドくらいでしょうか。アメリカに至っては、終わりきった上で、福祉的な延命という側面すら感じてしまいます。 最終的には、「乗るために乗る」クルーズトレイン的なものしか残らないんでしょうか。香港のトラムが地元の足としても利用されているように、長距離列車もどこかしらに輝く場所があるんじゃないかと思うのですが。
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第1章インド(ティブラガル⇒カンニャクマリ) 第2章中国(広州⇒ラサ) 第3章ロシア(ウラジオストク⇒モスクワ) 第4章カナダ(バンクーバー⇒トロント) 第5章アメリカ(シカゴ⇒ロサンゼルス) の構成。 各章50ページくらいの短編エッセイの連作です。 短編ということもあり、各乗...
第1章インド(ティブラガル⇒カンニャクマリ) 第2章中国(広州⇒ラサ) 第3章ロシア(ウラジオストク⇒モスクワ) 第4章カナダ(バンクーバー⇒トロント) 第5章アメリカ(シカゴ⇒ロサンゼルス) の構成。 各章50ページくらいの短編エッセイの連作です。 短編ということもあり、各乗車記はかなりあっさりしています。 列車よりも「列車に乗っている私」がテーマとなっていると思います。 このため、列車に興味がある人よりは、著者のファン向けの作品だと感じました。
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