幽霊画と冥界 の商品レビュー
どこからが幽霊で、どこからが妖で、どこからが神様なのか、判別は難しい。怖い絵もあればとても綺麗な絵もあって、今まであまり意識していなかった幽霊画の面白さに気付けた。 2019/8/18
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幽霊。その存在は生きている者にとっては得体のしれない不気味なものである。しかし古来、人びとは幽霊を絵として描き続けた。なぜだろうか。その理由のひとつに、幽霊という存在自体がわれわれ人間にとって特別なものであったに違いないからだろう。 本書ではよく知られている作品から地域で大切にさ...
幽霊。その存在は生きている者にとっては得体のしれない不気味なものである。しかし古来、人びとは幽霊を絵として描き続けた。なぜだろうか。その理由のひとつに、幽霊という存在自体がわれわれ人間にとって特別なものであったに違いないからだろう。 本書ではよく知られている作品から地域で大切にされてきたものまで幅広い視点で選んだ幽霊画を紹介し、幽霊画が日本全体で親しまれてきたということを示したい。また、死後の世界を描いた地獄絵や摩訶不思議な光景が展開される絵巻なども取り上げ、冥界という空間がわれわれ日本人にとってどのような存在だったのかについても、多角的な方向からアプローチする。(アマゾン紹介文) 見たことのなかった幽霊画が多く、嬉しい限り。 特に、表紙にもなっている伊藤晴雨の幽霊画は、迫力も満点で、今でさえぞっとするような出来栄えです。 東雅夫さんによるブックガイドで紹介されている本も面白そうで、探してみようかと思います。
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