狂犬ハチ公(1) の商品レビュー

ミキライカ(著者)

2020/10/15

▼あらすじ
番長キラーと名を馳せる八王子丞、通称’ハチ公’の次のターゲットは、姫宮が番長代理を務める朝凪高校。
突然現れたハチは姫宮の唇を奪い、熱い夜を過ごす。
一方の姫宮はハチの姿に懐かしく切ない面影を重ねていたーー。

＊＊＊

ストーリーの完全度：普通〜やや低い
トーン：コミカル・ギャグ
エロ度：高い
萌え度：やや高い
総合評価：★4.0

発売当初は何となく自分には合わなそうと思ってスルーしていた作品でしたが、作者さん別名義(おそらく)の一般漫画が面白かったので気になってこちらのシリーズを購入してみました。

結果、普通に面白かったです(笑)
絵柄も綺麗ですし、何より笑えます。一見、シリアス調のストーリーなのに、ちょいちょいふざけてくるんですよね、この作品。
勢いで笑わせる来るのならまだ分かるんですけど、この作品の厄介なところは雰囲気だけは超大真面目なところ。急に笑わせに来るからどういうテンションで読んだらいいのか分からなくなるという。一言で言い表すなら「意味不明」です(褒めてます笑)
とにかく作品の雰囲気とギャグが絶妙に噛み合ってないシュールな作品なので好みははっきり分かれるかと思います。ある意味表紙詐欺なところもありますしね(笑)

ただ、私は元々笑えるBL作品が大好きなので個人的には全然アリでしたし、絵も綺麗なので十分楽しめました。作者さんの別名義漫画を読んだ時にも感じましたが、この方の持つ独特なギャグセンスには魅力すら感じます。
まぁ、ストーリーの完成度はそんなに高くないんですけどね(笑)
Hまでの展開もめちゃくちゃ早いし、ハチが姫宮に落ちるのも爆速なので恋愛面で見ても意味不明なんですけど、それ以外にもツッコミどころは多数あるのでその辺はもう気にしたら負けかな、と。この作品は深く考えずに読む事をオススメします。
あ、エロの方はなかなか濃いめ&修正薄めなので、そちらは期待して大丈夫です(笑)

1巻は最後の方で姫宮が尊敬(？)しているマオが登場し、ハチにちょっとだけ絡んで終わったので2巻はマオが当て馬としてがっつり活躍してくれるのかな？
何気に良いところで終わってるので、続けて2巻を読みたいと思います！次でハチと姫宮のラブ度が上がるといいな(^^)