骨董探偵 馬酔木泉の事件ファイル の商品レビュー
陶芸家の下で修業をしていた主人公だが ある日師匠が殺された。 変な器を黙々と窯から出している、という時点で なかなか妙な状態。 そして殺されて、犯人は? という所ですが それによって見えてくる、知らなかった部分。 よくある権力争い…ではあるのですが 争われている所が、思いもよら...
陶芸家の下で修業をしていた主人公だが ある日師匠が殺された。 変な器を黙々と窯から出している、という時点で なかなか妙な状態。 そして殺されて、犯人は? という所ですが それによって見えてくる、知らなかった部分。 よくある権力争い…ではあるのですが 争われている所が、思いもよらず、でした。 誰しも秘密はありますが、それに漬け込んだりすると 面倒な事にしかなりません。
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随所に登場する陶芸の知識がとても興味深く、また京都らしいいやらしさも上手く盛り込まれていて、面白く読むことができました。 ただ、事件解決の鍵になるのは現代の技とテクノロジーが中心なので、骨董探偵という安直な冠が作品の価値を下げていると感じます。かく言う自分も何となく買ったけどあま...
随所に登場する陶芸の知識がとても興味深く、また京都らしいいやらしさも上手く盛り込まれていて、面白く読むことができました。 ただ、事件解決の鍵になるのは現代の技とテクノロジーが中心なので、骨董探偵という安直な冠が作品の価値を下げていると感じます。かく言う自分も何となく買ったけどあまり期待せずに読み始めました。 せっかく芸術関係の豊富な知識という武器を持っているのだから、安易に流行に乗るのではなくもう少し個性的なタイトルを付けて欲しかったな。
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過去に読んだことはありましたが、全く思い出せず再読に。 芸術的なところで素人には分かりにくい事でも、主人公が素人的目線で質問をしてくれるので、サクサク読めて良かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この世に3つしか存在しないといわれる曜変天目茶碗をめぐるミステリー。大好きな京都を舞台にした物語ということで手に取ってみました。この著者さんの本はこれまでに2冊読んでいまして、本作で3冊目となります。いずれも絵が物語の重要なポイントになっていて、今回は陶磁器の物語なんですね。いずれにしても美術系のアイテムが活用されている点、芸大卒の著者ならではといえるでしょう。 ただ、物語全体を通して、タイトルにある骨董探偵=馬酔木泉が主人公なのか、早瀬町子が主人公なのか、よくわからなかったです。町子のほうが登場シーンも多く、語りも町子視点ですから、町子のほうが主人公としてはしっくりくるような(まぁ、誰が主人公でもおもしろければよいのですが…)。 骨董探偵は登場シーンも少なく、ちょっと迫力に欠けます。町子にも探偵としての立ち回りは期待できませんし、なんとなく二人とも連続して発生する事件に翻弄されているだけのようにも見えてしまいました。 とはいえ最後は見事犯人を暴く、という展開にはなりますが、登場人物が少ないだけに夏子が怪しいことは最初からばればれですし、謎解きものほうも夏子の母親との確執が急に明かされて、なぁんだそうだったのか、とちょっぴり興ざめな感もなくはないかな…。
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