ハイエナの微睡 の商品レビュー
連続猟奇殺人事件の捜査だと思って読んでいたが、なんとなく違和感がある。主人公の昔の恋人のことがフラッシュバックのように挿入されるのも意味深長だ。舞台が一企業グループにほとんど支配されている地方都市と言うのが大きな意味を持つだろうとは予想されたが、最後はびっくりの結末だ。お見事とい...
連続猟奇殺人事件の捜査だと思って読んでいたが、なんとなく違和感がある。主人公の昔の恋人のことがフラッシュバックのように挿入されるのも意味深長だ。舞台が一企業グループにほとんど支配されている地方都市と言うのが大きな意味を持つだろうとは予想されたが、最後はびっくりの結末だ。お見事というべきか、そりゃないよと言うべきか。警察小説というのも撤回かな。
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マンションの一室で中年男性のバラバラ死体が発見される。 胴体の下には大きな皿が置かれ、ご丁寧にフォークとナイフまで用意されている。 さらに、頭部は電子レンジで「調理」されていた…。 (と、のっけから、グイグイと引き込まれる) 刑事部捜査一課特捜係の佐築勝道らの捜査で、被害...
マンションの一室で中年男性のバラバラ死体が発見される。 胴体の下には大きな皿が置かれ、ご丁寧にフォークとナイフまで用意されている。 さらに、頭部は電子レンジで「調理」されていた…。 (と、のっけから、グイグイと引き込まれる) 刑事部捜査一課特捜係の佐築勝道らの捜査で、被害者は現役警察官であることが判明。 さらに、もう一人警察官の遺体が、冷蔵庫に押しつぶされた格好で見つかる。 二つの現場には、ある企業の社章が残されていた。 その企業は、古くから街を支配するある一族だった。 「刑事」たちが殺人犯を追い詰めていく、その過程は「警察小説」なのだが、クライマックスにはひねりのある仕掛けが用意されている。 その仕掛けは、好き嫌いがあるかもしれないが、確かに驚かされた。
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