奇妙な小話 佐藤春夫ノンシャラン幻想集 の商品レビュー
いやここ数年で見つけた中で最高のコンセプト本だと思う当社比)もうね好きなんだよ大正時代。大正時代の「奇妙な」話が大好きなんだよ‼︎もう堪らん!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「のんしゃらん記録」こんなSFを書いていたのか、と驚いた。 日光さえ買わねばならない世界で、人口増加の対策として人が植物に変身する薬が作られる。下層の人間である主人公は実験体として、花に変身することができたが他の人間は吸血植物へと姿を変えてしまった。主人公の植わった鉢は吸血植物から襲われる上層の人間の手から離れ、下層へと落ちていく。
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佐藤春夫の幻想的な作品だけでなく、ちょっと不思議な門下生、「道化の華」「狂言の神」をめぐる太宰とのやりとり、堀口大学や与謝野夫婦との縁なども収録されている。特に太宰とのやりとりでは、「道化の華」を再読してみようかなと思った。 また、「のんしゃらん記録」は1つの映画を見ているよう...
佐藤春夫の幻想的な作品だけでなく、ちょっと不思議な門下生、「道化の華」「狂言の神」をめぐる太宰とのやりとり、堀口大学や与謝野夫婦との縁なども収録されている。特に太宰とのやりとりでは、「道化の華」を再読してみようかなと思った。 また、「のんしゃらん記録」は1つの映画を見ているようだったし、世界観が壮大だった。
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収録作品のセレクトがとても私好みで、折々に読み返すお気に入り本になりそうです。幻想味の強い短編を集めた前半部分と、文学仲間との交友を春夫の飄々とた視点で描いた後半の作品達。それぞれ面白い上に、その間をつなぐ、ど真ん中に収録されてるのが、春夫の書いたSF作品「のんしゃらん記録」なの...
収録作品のセレクトがとても私好みで、折々に読み返すお気に入り本になりそうです。幻想味の強い短編を集めた前半部分と、文学仲間との交友を春夫の飄々とた視点で描いた後半の作品達。それぞれ面白い上に、その間をつなぐ、ど真ん中に収録されてるのが、春夫の書いたSF作品「のんしゃらん記録」なのがイイ! 巻末の解説で編者の方が触れてましたが、佐藤春夫は他に探偵趣味の作品や中華風味の作品も面白いので(「星」とか好きですね)そういうテーマの本もいつか出ると良いなぁ。
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