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山頭火俳句集 の商品レビュー

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2024/05/01

偶然、山口県の山頭火博物館の映像をみました。 その映像の学芸員の方の朴訥とした語りに惹かれて、山頭火の事を知りたくなり読んでみました。 孤独で貧乏で家族を捨てて酒飲みで歯がポロポロ抜けても、彼はどこか高貴なところがある気がしませんか? だからこそ友達や応援してくれる人が絶えないの...

偶然、山口県の山頭火博物館の映像をみました。 その映像の学芸員の方の朴訥とした語りに惹かれて、山頭火の事を知りたくなり読んでみました。 孤独で貧乏で家族を捨てて酒飲みで歯がポロポロ抜けても、彼はどこか高貴なところがある気がしませんか? だからこそ友達や応援してくれる人が絶えないのかもしれません。 綺麗な水と植物が好きで、一つの場所に留まっていたくなくて、旅に出てしまうので、周りの人は困っただろうけれど、素直で優しくておしゃべり好きな山頭火を放っておけないし、自由な山頭火のそばにいたかったのかもしれません。 この一冊で種田山頭火がとても好きになりました。 最期は望み通りぽっくり成仏できて、山頭火があの世で満足してるといいなと思いました。

Posted byブクログ

2019/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2019年5月読了。 このみちまつすぐな、逢へるよろこびをいそぐ 山頭火52歳、長男健氏24歳の昭和9年(1934年)の句。 放浪、酒乱、自堕落、様々な評価があるが、上の一句は「父子対面」の際の一句とあることから察するに、再開の心情を詠んだ句か。再開を喜ぶあたりは尋常の父親像を想起させる。放浪しても、酒乱であっても、自堕落だとしても、人の親であることの感慨があることが推察される。 昭和15年(1940年)に山頭火は亡くなる。晩年は既に大陸では戦火を交えていたわけだが、日記に書かれた時局への書簡を見るに「前衛的な詩句」を詠むに反してとても保守的というか、当時の国民としての義務を守ろうとすることにとても熱心に思える。反面、現実には義務に忠実な一国民たりえなかったのかもしれないが。 柿が頻りに日記や俳句に登場する。 秋と山頭火、風情あり。

Posted byブクログ

2019/01/24

俳句 日記 随筆 著者:種田山頭火(1882-1940、防府市、俳人) 編者:夏石番矢(1955-、相生市、俳人)

Posted byブクログ