キャプテン翼のつくりかた の商品レビュー

高橋陽一(著者)

2018/09/08

基本的には子供向けに書かれている。
文字は読みやすくフリガナ多数。
据え置きの黒電話の説明で6行も使うくらいの丁寧さだｗ
読者なら誰でも知ってる南葛と修哲との対抗戦も、
あえて結果を書いてないしｗ

文章は、どちらかといえば平坦。
陽一先生の性格が表れてる、ともいえるが、読み物としてはどうかな…
俺はキャプテン翼が好きだから読めるけど、
キャプテン翼をさほど知らない、
作者にも興味の無い子供がこの本を楽しく読めるかは疑問。

俺も結構なファンなんで、知ってる事も多いですが、
もちろん知らない事もたくさん。
そんな情報を得られるのはこの本の一番の楽しみでしょう。

印象に残ったのは

〇最初の3話のアンケートが良くなかった
バクマン。とか読んでも、普通新連載はアンケートの順位がいいもんだ。
キャプテン翼の最初の3話は、今読んでも見劣りしない面白さだと思うし、
あれがあんなに低い順位だとは思わなかった。

〇新人賞受賞作と同タイトルで連載を開始し、そのまま長期連載になったのは、
こち亀とキン肉マンとキャプテン翼の３作だけ
トリビアとしてもいいし、こち亀って、あれで新人賞取ってたのかｗ
ワンピースとかは違うのね。

〇陽一先生先生が週４日働いて、3日は休み、というのは知ってたが、
それがみやたけし先生の影響という事
恥ずかしながらみやたけし先生も、「GO☆シュート」という作品も知らないし、
そんなマイナー作家さんが陽一先生のライフスタイルに大きな影響を与えた、
という事実が嬉しい。

〇陽一先生の家庭環境、生い立ち、デビューまでの流れ全般

ファンにはたまらない情報多数ともいえますが、
「ロベルトは何故翼を連れていかなかったのか」みたいな、
ストーリーに突っ込んだ秘話自体は少な目。
そこが不満ではありますね。