SKET DANCE(文庫版)(03) の商品レビュー
この(3)の表紙が「カイメイ・ロック・フェスティバル」で、テンションが上がったのは私だけじゃない、と思いたい もちろん、収録されている他の話だって面白いのだ。しかし、そんな他の話を霞ませるだけの力が、「カイメイ・ロック・フェスティバル」に詰め込まれているのは確かだ しかし、不思議...
この(3)の表紙が「カイメイ・ロック・フェスティバル」で、テンションが上がったのは私だけじゃない、と思いたい もちろん、収録されている他の話だって面白いのだ。しかし、そんな他の話を霞ませるだけの力が、「カイメイ・ロック・フェスティバル」に詰め込まれているのは確かだ しかし、不思議だな、(2)の「ガチンコ・ビバゲー・バトル」はスタンドっぽいと感じるのに、「カイメイ・ロック・フェスティバル」には、それがない。自分で言うのもアレだが、私の感覚、どうなってんだ 首を傾げながら、この(3)でお勧めの話を三つ語りたい 第39話「オタクトオカルト」 この『SKET DANCE』には、様々なキャラが登場し、人気のペアも多いだろうが、私はスイッチと結城さんの組み合わせが結構、好きだ 二人とも、自分が好きなモノがあって、誰に何を言われても変えず、曲げず、捨てない。そんな頑固な所をお互いに尊敬した上で、相手の理をヘシ折るべく、全力でぶつかれるトコは素敵だ 恋愛っぽさが皆無で、むしろ、性別を越えたライバルみたいな関係を築けているんだよな、スイッチと結城さんは。しかし、どちらも熱くなりすぎるトコがあるから、せめて、外でのバトルは控えて欲しいもんだ 第44話「スイッチ・オフ 後編」 これは・・・・・・衝撃的、と言うしかない 週刊少年ジャンプには、結構、ショッキングな描写やストーリーが掲載されるけど、この回を読んで気が遠くなった読み手も多いんじゃないだろう。真っ先に愕然としたのは、ネームをチェックした担当さんか。きっと、迷っただろうけど、篠原先生の描きたい事を尊重し、通してくれた事には感謝したい あくまで、私個人の印象だが、この回でファンは更に増えたんだろう。これほど、自分の身が裂かれるようなストーリーを作れる漫画家が、読み手に信じられるのは当たり前の事だ 第51話「Funny Bunny」 やはり、この回は入れなきゃな。泣ける、っつーよりは、笑おう、って気持ちになれるんだ 大袈裟でも何でもなく、スケット団の本質が見えるストーリーだ。自分のしたい事と出来る事の板挟みになって、それをすべきか迷っている、でも、あと一歩を踏み出す勇気が出ない人がそこにいる、だから、全力で背中を押す為に、自分達は全力以上の努力をして、全力以上のパフォーマンスをする。カッコいいにも程がある 元より、名曲である「Funny Bunny」(the pillows)だけど、たった一人の少女の為に歌われた事で、更に輝きを増した。やっぱり、音楽の力ってすげぇな この台詞を引用に選んだのは、もう、シンプルに痺れてしまったので 他の作品の台詞にしてもそうだが、そのキャラが言うからこそ宿る、理屈じゃない説得力ってあると思う いつも、誰かのために頑張ろうと思って、頑張れちゃうボッスンが言うからこそ、決して、嘘臭くない ボッスンがよりカッコ良くなったのは、篠原先生自身が、後悔しない人生の為に、大きな決断を下した経験があるからだ 力ある言葉に触れられる私は幸せだな、うん
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