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パラレルワールド の商品レビュー

3.8

14件のお客様レビュー

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2024/01/17

パラレルワールドの設定が面白い! よくある系と違い、二つの世界で父と母が別々に生きていることや、少年だけが二つの世界を生きながら認識できていること。 その世界の時間差。 難しすぎない設定なのによく練られた発想だなという感想です。 パラレルワールドを利用した犯罪と、それに立ち向かう...

パラレルワールドの設定が面白い! よくある系と違い、二つの世界で父と母が別々に生きていることや、少年だけが二つの世界を生きながら認識できていること。 その世界の時間差。 難しすぎない設定なのによく練られた発想だなという感想です。 パラレルワールドを利用した犯罪と、それに立ち向かう独特の方法も引き込まれました。

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2023/05/04

ほのぼのと恐ろしいがまざったような物語。 肉体が滅びるのをずっと体験しないといけない苦痛が生々しかったが、本人にしかわからないというとこがさらに残酷だと思った。 最後は、家族愛を感じてジーンときた。 一気読みでした。

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2023/02/12

パラレルワールド、並行する2つの世界を舞台にした不思議で温かい家族小説だと思い読み進めて行くと2部で待ち受けるスリリングな展開に目が離せなくなります。 物語前半は先に起こったばかりの豪雨災害を思い出し辛い場面が続きます。 父が死に、母も死に一人生き残ったヒロ君。 と思ったのもつ...

パラレルワールド、並行する2つの世界を舞台にした不思議で温かい家族小説だと思い読み進めて行くと2部で待ち受けるスリリングな展開に目が離せなくなります。 物語前半は先に起こったばかりの豪雨災害を思い出し辛い場面が続きます。 父が死に、母も死に一人生き残ったヒロ君。 と思ったのもつかの間、父母、それぞれがそれぞれの世界でヒロ君と共に生きている。この設定も面白く惹きつけられました。 2部以降は家族の話から一転、スリルとサスペンス、終盤ではホラー要素もあり矢倉の最後にゾクゾクさせられました。 フィクションならではの世界観を堪能出来る作品。

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2022/08/11

小林泰三さんらしい作品でした。 2つの世界のあっちに行ったりこっちに行ったり。 混乱するようで混乱しない。きちんと説明されている。 そんな「らしい」世界観でした。

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2022/05/21

シュレーディンガーの猫を題材に小説化したのでしょうか。別々の並行世界がそれぞれに時を進めていくのでは無く、並行世界の可能性が重ね合わさるというのが、これまで読んだよくあるパラレルワールドものと違って面白い発想だと思いました。ご都合主義も多いですが、その分一気に読みやすかったです。

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2022/01/21

激甚災害に遭った主人公 裕彦は、父の存在する世界と母の存在する世界が分かれて見えるようになった 戸惑う家族の前編、風雲急を告げる後編の2部構成 寂寥感漂うラストまで、ザ•小林泰三先生ワールドが広がる作品です 「パラレルワールド」というとても魅惑的な単語に、作家様それぞれの...

激甚災害に遭った主人公 裕彦は、父の存在する世界と母の存在する世界が分かれて見えるようになった 戸惑う家族の前編、風雲急を告げる後編の2部構成 寂寥感漂うラストまで、ザ•小林泰三先生ワールドが広がる作品です 「パラレルワールド」というとても魅惑的な単語に、作家様それぞれの奥深い世界が創られ綴られてゆく これからも沢山のパラレルワールドが誕生してゆくだろう ひとつでも多くの世界を見たいものです

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2021/09/12

ヒロ君はお父さんとお母さんと三人で仲良く暮らしています。 でも、お母さんにはお父さんが見えないのです。 あまりあらすじを書くことができない 内容と言いますかいきなりあらすじを書くことで ネタバレしてしまうので 別の視点から言わせてもらいます 作者は小林奏三 ホラーやミステリー...

ヒロ君はお父さんとお母さんと三人で仲良く暮らしています。 でも、お母さんにはお父さんが見えないのです。 あまりあらすじを書くことができない 内容と言いますかいきなりあらすじを書くことで ネタバレしてしまうので 別の視点から言わせてもらいます 作者は小林奏三 ホラーやミステリーで有名な作家であり メルヘン作品を題材にパラレルワールド的世界なミステリーを 描いたアリス殺しの作者でもあります アリス殺しを読んだことがある人なら どういう作品を書いているかわかるかと思いますし 読んでいなければ読んでほしい作品でもあります 先に書きましたがホラー作家であるため ほのぼのした作品と言うことにはならないのは なんとなく想像つくかとは思いますが 出だしはちょっとほのぼのした感じで始まります 徐々に小林奏三テイストが炸裂し 一部やっぱりこの展開かってなりましたが 最後は少しばかり感動的展開になって終わり 物悲しくも救いのある話になってました 自分ではそう感じましたね

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2019/09/24

図書館の「本日返却された本」でふと手にとった本です。 パラレルワールドに行ってしまう話は好きなので、 どういった切り口なのかと期待しながら読みすすめました。 前半は面白かったです。 このままパニックからの世界の謎に迫っていく系の話かと思っていると…。 中盤からの矢倉の話は、好み...

図書館の「本日返却された本」でふと手にとった本です。 パラレルワールドに行ってしまう話は好きなので、 どういった切り口なのかと期待しながら読みすすめました。 前半は面白かったです。 このままパニックからの世界の謎に迫っていく系の話かと思っていると…。 中盤からの矢倉の話は、好みが分かれそうです。 個人的には前半の流れで最後まで行ってほしかったです。 一気に読めました。

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2019/07/08

なんか今までなかったようなパラレルワールドに、なかなかドキドキ。後半の展開が、ちょっと残念。どの層を狙って書いたんだろうかなぁ、このお話。 2019/6/3読了

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2019/05/02

「お父さんとお母さんとヒロ君」 伝書鳩の様に行き来する子供。 夫婦間の仲が悪く子供になんて事をさせているんだと最初は思ったが、互いの存在が子供にしか分からない事を知りなんだか一気に寂しく感じたな。 「第一部」 生き残った者と亡くなった者。 互いの世界に何が起きたのか分からないが...

「お父さんとお母さんとヒロ君」 伝書鳩の様に行き来する子供。 夫婦間の仲が悪く子供になんて事をさせているんだと最初は思ったが、互いの存在が子供にしか分からない事を知りなんだか一気に寂しく感じたな。 「第一部」 生き残った者と亡くなった者。 互いの世界に何が起きたのか分からないが、子供一人が狭間に生き残ったという事実なのだろうな。 だが、何がきっかけで狭間に来てしまったのだろう。 「第二部」 同じ世界線を観る者との出会い。 彼は自分の私欲の為にふたつの世界に生じるズレを利用していたからこそ、彼ら家族が気付いた事に辿り着けなかったのだろうな。 ただ生きたまま死を体感し続けるというのは、恐怖よりも生き地獄だろうな。 「お母さんとお父さんとヒロ君」 二人の間を変わらず行き来する子供。 これは息子が自分の生涯をかけて片方には消えた世界をもう片方には生きた世界を見せようという事なのだろうか。 反抗期や色々気持ちの整理が付かない時期もあったろうが二人のことを考え、常に間に立って生きていくこの子は強い心の持ち主なんだろうな。

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