王様の仕立て屋~フィオリ・ディ・ジラソーレ~(7) の商品レビュー
- ネタバレ
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おそらくはフィオリ・ディ・ジラソーレの章が終了となる7巻である。 シリーズとしては現行のまま進むのかもしれないが、この間の最後に収録されている特別編「維新の鋏」から日本編が開始しており、ジラソーレに焦点を合わせた物語シリーズから外れるのは間違いない。 作者自身が扉で「抜本的テコ入れ、リメイクレベルのリニューアルです」と述べているのだから、変化は免れ得ないだろう。 この巻もまた安定した面白さを提供してくれている。それぞれのシチュエーションに合わせ、農学者に、ゴルフの席に、日本人版画家にと見事な手並みで仕立てを行う短編集だ。 だが、それが個人的に星四つ程度と評価している面も否めない。 おそらくそうしたマンネリを打破する意図もあってのリニューアルだろう。次巻からの展開に期待したい。
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