ドキュメント ゆきゆきて、神軍 増補版 の商品レビュー
撮影する中で監督の原一男とカメラポジションまで仕切ろうとしたり、奥崎がアイディアを思いつくと原監督にモーニングコールしてきたり、奥崎が原監督に黙って事前に追及する上官と話し合いして撮影に臨んだり、「判断は私がしますから原さんは黙って付いてきてください」と撮影の主導権を握り自らを演...
撮影する中で監督の原一男とカメラポジションまで仕切ろうとしたり、奥崎がアイディアを思いつくと原監督にモーニングコールしてきたり、奥崎が原監督に黙って事前に追及する上官と話し合いして撮影に臨んだり、「判断は私がしますから原さんは黙って付いてきてください」と撮影の主導権を握り自らを演出する奥崎謙三とドキュメンタリー監督としてモラルの一線を守ろうとする原一男監督のせめぎ合いの戦い、部下射殺事件の遺族が何故奥崎との同行をある時点から断ったか?、何故ニューギニアでのロケ映像がニューギニア当局に没収されたか?などの裏側を知ることが出来て、読んだ後で再度見たら新たな発見があり、「ゆきゆきて、神軍」のシナリオも掲載されていて映画鑑賞の助けになる1冊。
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本編では見ることができなかったニューギニアロケの模様がレポートされている。しかし本編はあのサイズでとても面白かったので、なくてもよかったように思う。もしあったらどうなっていたのだろう。 今思うと、奥崎謙三さんも発達障害があったように思える。あまりに独善的で相手の立場を尊重せず、押し付けるばかりで、近くにいないで欲しいタイプで、こうして映画で見て本で読むのが一番だ。奥さんの苦労が偲ばれる。お二人の関係は全く計り知れないのだが、どうだったのか気になる。
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