子どもの経済力を決める父親からの問いかけ の商品レビュー

マルコ社

2024/06/27

最も印象に残ったフレーズは「5W1Hで絶対叱ってはいけない」という内容。
例えば子供に「座って食べなさい」という内容を伝えようとするとき、よく日本人は「立って食べてるの誰？」というような伝え方をする。

この場合、Who?を使ってので、答えは「立って食べているのは私」となる。
しかし、本当に伝えたいことは「こぼれてしまうから座って食べなさい。」である。
理由とセットにして端的に伝えなければならない。

また父親との関わりにおいて、女の子には否定をせず、まず共感をする。というのも、学んだ。
「やり抜く力」であるGRITにもつながる父親との関わりをこれからも大切にしていきたい。

2021/03/26

父親か子育てにおいて意識すべきことが書かれている。筆者オリジナルというよりも、色々な書籍や論文からデータを集めている印象。また過程を褒める、選択させる場面を設定する、わざと知らないふりを演じるなど、教師と共通する部分も多い。

・褒められてやる状態は自主性△→やる意味や理由を理解して自ら取り組む姿こそ、やりぬく力（grit）が伸びてきた証拠
・決定権は子どもが持ち、憧れの年が近い先輩がいるとよい
・本当に必要な時だけ大声で叱る
・2秒で理由(理屈)を言い、その後注意する。

2020/04/18

何でも言える関係や、むりやり親の思う方向に誘導しないとか、変な着眼点の指摘や質問に感心したり褒めたりするなど、共感できる箇所多数。取材協力という形で各分野の方の体験を踏まえたエピソードが書かれているけれど、最初章ごとに別の人だと気が付かずに混乱した。各章の最初や巻末に書かれてはいるけれど、各ページのフッターにも書くなどしてくれるとより理解しやすかったかも。

2019/01/07

一般的に気になるであろう観点から、育児における父親の関与の重要性を解説している。具体的には、「やり抜く力」「問題解決力」「道徳心」「挑戦意欲」「自己主張」「IQ・学力」「国語力」「メンタルヘルス」。総論、父親が育児に積極的に参加することは子供に良い影響を与える。その接し方もいくつかヒントが書かれていて、日々の子供に対する接し方と本書に書かれている内容を照らし合わせながら、振り返りができたのは良かった。
例えば、子供が1人で熱心に何かをやろうとしている時に、つい嬉しくなって「こうしたら？」とか「こうすれば良くなるよ」といった提案をすぐにしてしまいがちだが、子供のやり抜く力を育むためには、何も言わずに見守る我慢も必要になる。また、子供の「なぜ？」という問いに対して、出来る限り分かるように答えようと努めているが、実際に一緒にその場へ行ってみたり、調べてみたりするという観点はなかった。子供の自主性を尊重すること、知的好奇心を刺激できる環境や機会を多く提供することの大切さが本書で理解できた。
内容としては、結論やポイントを端的に示し、客観的数値や統計、現場の専門家の見解などで根拠をきちんと固めているので、分かりやすいし合理的で説得力を感じた。日々の行いの振り返りをする上で参考になった良書だった。

2018/08/19

安易な企画でしたが、躾については参考になりました。躾とはすべきことを理由を添えて普通の言い方で繰り返し伝えること。理由は2秒。5W1Hで叱ってはいけない。