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タネはどうなる?! の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2020/04/14

自分のSNSつながりで、よく話題になっていた種子法廃止の話。SNSではこんなに話題なのに、どうしてニュースなどでは出てこないんだろう?と感じていた時にオススメされた本でした。 普段は政治系の本は読まないし、実際に法律の話はやっぱり難しくて、全部が理解できるわけではないけど、これ...

自分のSNSつながりで、よく話題になっていた種子法廃止の話。SNSではこんなに話題なのに、どうしてニュースなどでは出てこないんだろう?と感じていた時にオススメされた本でした。 普段は政治系の本は読まないし、実際に法律の話はやっぱり難しくて、全部が理解できるわけではないけど、これを放置しておくのはダメなのはよくわかる本。 こういうシステムが必要な人もいるのかもしれない。でも、せめて健全な物を作れる&食べられる選択肢は残しておいて欲しい。他人任せにしてられない。

Posted byブクログ

2020/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ファーマータナカの農家の本棚。 「種子が消えれば食べ物も消える。そして君も」(ベント・スコウマン) FB友達のI氏やS氏等も、以前から懸念を示されていたと思う。 興味がない方も是非考えていただきたい。 種の世界を見ることで、世界で何が起きているかを知ることができる。 種子(の多様性)を守ることは、命を守ること。 種子法が廃止されて、やがて2年が経つ。

Posted byブクログ

2019/10/28

衝撃的な本です。 「種子法」が廃止された事は知っていましたが、ニュースでもとんと取り上げられないので非常に気になっておりました。森友加計問題で一色だったところで隙をついての種子法廃止。基本的に種子は民間の競争原理にゆだねるというのが国の方針となりました。 そして世界的な大企業によ...

衝撃的な本です。 「種子法」が廃止された事は知っていましたが、ニュースでもとんと取り上げられないので非常に気になっておりました。森友加計問題で一色だったところで隙をついての種子法廃止。基本的に種子は民間の競争原理にゆだねるというのが国の方針となりました。 そして世界的な大企業によって日本の食の根幹を握られてしまう事がほぼ確定となりました。その企業こそ悪名高きモンサントです。 何処のホームセンターに行っても山積みになっている「ラウンドアップ」。悪名高き除草剤のメーカーです。ちょっと検索しただけでもどれだけ危険な薬剤か分かりますので、是非調べてみてください。 そして、遺伝子組み換えによってラウンドアップで枯れない野菜を開発し、種子と化学肥料をセットで売りつける。そんなビジネスモデルが確立していて、それを日本でも広げようと躍起になっています。今回のTPPによってなだれ込んでくることは間違いありません。 そして重要な米、麦。大豆という日本人にとって大事な穀物のノウハウも世界に大盤振る舞いの大公開。いくらでも魔改造して権利を申請してください。日本はあなた方巨大企業の実験農場になりますよ。という恐ろしい計画を日本政府は積極的に推進していく方針です。水、土、種子。人間が生きていく上で最も大事な所を外資にどんどん売り渡している事を、世の中の人々はどれだけご存じなのでしょうか? 世界的には遺伝子組み換え食品を排除していく方針ですが、日本は真逆です。これから日本は優秀な実験農場と化していく事が明白なのです。中国やロシアというと日本からすると色々適当な国に感じるかもしれませんが、遺伝子組み換え食品の導入に関して真っ向拒否している国であります。 日本はラウンドアップの主成分であるグリホサートの基準を従来の400倍にしました。これによって世界でだぶついているラウンドアップを日本で撒きまくる良い口実が出来たと思います。まさか日本国がこんな悪魔のパスポートに太鼓判を押すとは信じられません。 遺伝子組み換えによって、さまざまな生物が産みだされていますが、食べなければいいという事だけではなく、その種子が原種と交雑してしまう事によって遺伝子組み換え汚染がどんどん広がって、将来的に全ての生物に影響を与えると思われます。動物もまた然りです。 知識階級が安全だと承認した事で、どれだけの事故や病気が発生した事でしょうか。今回は安全だと言われても信じられるわけがありません。長期的にどういう健康被害があるのか、自らの体で実験させられる我々は愚かな羊でいるしかないのでしょうか。 米という日本の根幹を担う穀物まで明け渡して、のど元をさらして尻尾を振る理由は一体何なんでしょうか? 意識的に情報を取りにいかないと知る事が出来ない重要な事が世の中沢山あります。芸能情報に一喜一憂するのはもう終わりにしましょう。騙されて情報を隠され、最終的に痛手を被るのは我々庶民で、政治家たちは無農薬のコシヒカリを食べるんです。 本当に大事な事を考える最後のチャンスではないかと思います。

Posted byブクログ

2019/02/26

米、大豆、麦など、野菜を除いた主要作物の安定した生産と普及を 促進する為、国の管理下、都道府県が優良な品種を選んで増殖させ、 安定して農家に供給すること並びに、原種、原原種の維持を義務付 ける。 所謂「種子法」によって、戦後日本の農業と食は守られて来た。その 種子法が...

米、大豆、麦など、野菜を除いた主要作物の安定した生産と普及を 促進する為、国の管理下、都道府県が優良な品種を選んで増殖させ、 安定して農家に供給すること並びに、原種、原原種の維持を義務付 ける。 所謂「種子法」によって、戦後日本の農業と食は守られて来た。その 種子法が2018年4月1日にひっそりと廃止された。 大手メディアの報道もほとんどなかった。だから、私が知ったのも 廃止が決定してからだった。これはまずいんじゃないか?そんな予感 を裏付けてくれたのが本書である。 民主党の鳩山由紀夫政権下で農水相だった時には著者にいい印象を 受けなかったのだが、本書は農業の素人にも理解しやすいように 種子法廃止と種苗法改正によって、どのような影響があるのかを 記している。 先日読んだ『ファーマゲドン』で食肉の将来に不安になったのと 同様に、本書では農作物の近い将来に多大なる不安を抱かせる 内容になている。 なんだろうな…と思う。農家が種子の自家採取を自家採取をするの は当たり前にことだと思っていたのに、農水省令で例外が認められ ているなんて知らなかった。そして、将来的には原則禁止を想定して いるなんて。 これは「農家は企業からタネを買え」ってことだよね。モンサント などの遺伝子組み換え作物の種子を売っている多国籍企業があるよ ね?しかも種子だけじゃなくて、農薬・化学肥料もセットでの販売。 おまけに農薬も化学肥料も「これだけの量を使いなさい」って契約 になるんだよね? 「民間の活力を活かす」と日本政府は言うけれど、すべては日本の 農業市場を多国籍企業に開放する為なんじゃないのか? すでに日本で栽培されている野菜の種子は90%が海外産だと言う。 ならば、消費者の知らぬ間に遺伝子組み換え作物の認可が増え、 気がついたら食品パッケージから「遺伝子組み換えではない」と の表示がなくなっているのではないか。 根底にあるのはTPPだ。水道の民営化もその為だろう。水も、農産物 も、私たちの健康に直結する。特に遺伝子組み換え作物については マウスや豚での実験で異常が現れることが明らかになっている。 だから、ロシアなどでは禁止されているし、遺伝子組み換え作物の 市場を縮小している国も多い。それなのに、日本は世界と逆の方向 へ向かおうとしている。水道民営化もしかり…だ。 遺伝子組み換え作物だけではない。雄性不稔F1種の普及が人体に及ぼす 影響も不気味だ。 農業に携わる人たちだけではなく、一般消費者こそ本書を読んで考える べきだと思う。自由貿易の促進の為に、食の安全をないがしろにして もいいものだろうか…と。

Posted byブクログ

2019/01/27

種子法の廃止、種苗法の改正が報道もなく、話し合いもまともにされないまま人知れずされたことに、どのような背景で行われ、どのような影響が懸念されるのかが書かれている。確定情報ではなく、想像や予想で書かれている部分もあるのでどこまで信じられるかは微妙なところ。 農業従事者でさえさほどな...

種子法の廃止、種苗法の改正が報道もなく、話し合いもまともにされないまま人知れずされたことに、どのような背景で行われ、どのような影響が懸念されるのかが書かれている。確定情報ではなく、想像や予想で書かれている部分もあるのでどこまで信じられるかは微妙なところ。 農業従事者でさえさほどなじみのない両法を理解し、何が変わるのかを知り、どうしていくのか考えるための入口にはとても良いと感じた。 廃止、改正は民営企業の介入促進、競争力強化。民営化による種子の高騰、多国籍企業の参入による負担の増加、遺伝子組み換え作物の参入…その影響は大きいかもしれないし、本当に狙われた目的に作用するかもしれない。しかしその手の代表モンサントが入るとなると、一抹の不安は拭えない。 種を征すれば、農業を征することができる。農業を征することができれば、その国の食を征することができる。 色々な思惑とお金が交差するこの件、果たしてどうなってしまうのだろう。

Posted byブクログ

2018/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2018年4月の種子法廃止。都道府県で種子を管理してたって知らなかった。種子の状態で保存すると劣化するから、毎年植えて育てて採取してたんだって! 平成の米騒動…?1993年の冷夏と言われても…そんな年もあったかなあ…くらいにしか思い出せないが、タイ米の輸入って言われれば、確かにあったわ、そういう年! (冷害に弱いササニシキに冷害に強いひとめぼれが取って代わった訳ね) いかに自分の食を守備範囲外にしていたか…反省反省。 ところで「ほ場」は「圃場」。常用外漢字ってか。田畑じゃダメなのか? アグロ産業の大手を目の敵にし過ぎな感はあるが、元・農相としてはそうかもな。 森友問題とかで紛糾してたのも、この審議から目をそらす為だったのか?って勘繰ってしまう。

Posted byブクログ

2018/10/10

種子法が廃止され、新たに種苗法が制定された 企業型農業に支配され、昔ながらの原種が無くなることを憂う TPPが制定されたことにより 遺伝子組換え食品が出回り、化学肥料、農薬漬けの食品が日本中に溢れることを憂う 大企業の利益優先ではなく 食の安全は確保してほしいと思った

Posted byブクログ