ローカルベンチャー の商品レビュー
西粟倉村の動向は概ね追いかけているし、内容的にも基本的には事業発展の経緯なので既出の話が多く、真新しい内容はない。 つまるところ、「ローカルに情熱と資本を持ち込めばできることはまだまだある。要するに何をするかよりも、誰がするか」という風に読めた。その誰かが勇気を持って踏み出すた...
西粟倉村の動向は概ね追いかけているし、内容的にも基本的には事業発展の経緯なので既出の話が多く、真新しい内容はない。 つまるところ、「ローカルに情熱と資本を持ち込めばできることはまだまだある。要するに何をするかよりも、誰がするか」という風に読めた。その誰かが勇気を持って踏み出すための仕組みを西粟倉村は構築することができた、ということ。 今や岡山県吉備中央町で里山経済研究所を立ち上げた三宅洋平が、かつてステージでこんなことを言っていた。「開店したてのクラブのフロアはガランとしているが、誰か一人が踊り始めると、一人また一人と踊りの輪が広がっていく。最初はタコ踊りでもいい、最初に一人に誰がなるか」。 政治も経済も、カルチャーも。物事が進んでいくために、誰が覚悟を決めて最初の一人になるか。いつの時代も、まず最初の試練の谷として存在をしている。
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この本からの学び。 生態学的な思考で相互関係の総体として地域を捉える視点が不確実な時代にイノベーションを起こす。 以下、読書メモ シンクタンクではなくドゥータンク 一番難しいところに着手することで全体を見渡す 関係人口と定住人口のつなぎ目 ふるさと納税制度の発展的活用 よろず相談と6次産業化のための専門家集団 自治体による創発型地域経営
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地域で仕事をつくる、って並大抵のことではないと思うのだけど、やっぱり並大抵じゃなかった。部分的には知っていたものの、こんなに大きなスケールで事業を考えて、かつ失敗もしながらチャレンジし続ける、って相当の覚悟だなぁ… でもその中で事業として成り立たせるそろばんの部分と、ワクワクフ...
地域で仕事をつくる、って並大抵のことではないと思うのだけど、やっぱり並大抵じゃなかった。部分的には知っていたものの、こんなに大きなスケールで事業を考えて、かつ失敗もしながらチャレンジし続ける、って相当の覚悟だなぁ… でもその中で事業として成り立たせるそろばんの部分と、ワクワクファースト!というロマンのバランスがあって。 とにかく地域での循環をどうつくるか?がポイントなのかなと思った。 『どうやって6次産業化するか?という問いよりも、素材とエンドユーザーをどうつなぎ直すのか、これまでにないつなぎ方はないのか、という問いの立て方です。木材もうなぎも同じだと思います。』という部分はすごく印象に残っている。 『移住者は地域のために生きてはいけない。』という所も。まずは自分のため。自分の中から湧いてくるものを形にして、それが人のためになったり、その過程でいろんな人に助けてもらうことがあって、恩返しがしたい、だから次は地域のために、という順番が大事なのかなと思った。
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