1,800円以上の注文で送料無料

ジャック・オー・ランド の商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/09/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

呪いによって眠り続けるエル。救うには魔王の持つ魔物の笛が必要です。しかし、魔王はその昔人間に騙され心を閉ざしてしまったのです。魔物に変装し途中で出会ったコブと共に城に向かいますが、果たして笛を手に入れられるのでしょうか? 図書館の絵本の棚より。「うたがいのふきだまり」に触れてしまい、眠り続ける呪いをうけてしまったエル。幼馴染の彼女を放っておけず、救うために奔走する少年ユーリの物語。主人公の『ユーリ』もゴブリンの『コブ』も魔王の『ジャック・オー』もすべての登場人物が魅力的。約束を守ろうとするユーリに「その笛をずっと持っていれば、幸せに暮らせる」だの「金持ちになれる」だの悪魔の甘言を囁く大人の行動に驚いた。魔王の言っていたことは、このことなのか……と一人納得。だが、ユーリがその誘惑をはねのけてコブと魔王との約束を守った様は勇気づけられた。結末もとても心にしみる終わり方で、読了後は心が満たされた気分だった。あまり上手に感想を賭けなかったが、人を信じる心と、その心を誘惑するよくない思いと、それをはねのけて戦う勇気など、人が知るべき人間の心のありようがギュッと詰まっていて、子供はもちろん大人の人にも読んでほしい一冊だった。

Posted byブクログ