ホンマタカシの換骨奪胎 の商品レビュー
「真の0→1なんて無い。一流こそ過去から学べ」という教えはよく聞くものの、実践は困難。そんな中、本書は救いの一冊。企画人が、先人から先行事例から、何をどう学び取り、自身の作品に活かすべきか?その手つきを、一流の作家から学べる。 写真と映像が題材ではあるものの、ホンマさんが先人から...
「真の0→1なんて無い。一流こそ過去から学べ」という教えはよく聞くものの、実践は困難。そんな中、本書は救いの一冊。企画人が、先人から先行事例から、何をどう学び取り、自身の作品に活かすべきか?その手つきを、一流の作家から学べる。 写真と映像が題材ではあるものの、ホンマさんが先人からエッセンスを抜き出す技術は、ひろく企画職全域にとって刮目すべき。あらゆる仕事は、換骨奪胎の先に創られる。
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ホンマタカシさんが写真と向き合う時の思考が漏れ出したような本で、刺激的だった。 ヒトツの表現は脈々と続く人間の営為の大きな流れにある、とホンマさんは冒頭で書いている。 表現の歴史の中で作品を捉えることの面白さが、この本に凝縮されている。
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いま日本で最もホックニー的な分析・研究・実践をしている芸術家がホンマタカシだと思う。 ●僕は芸術の形式の進歩に興味があります。個々の作家の人生ではなく歴史上どういう流れの中にその作家と表現は立脚していて、その流れはドコからどこに流れていくのか?その事に興味があるのです。 ●デヴァ...
いま日本で最もホックニー的な分析・研究・実践をしている芸術家がホンマタカシだと思う。 ●僕は芸術の形式の進歩に興味があります。個々の作家の人生ではなく歴史上どういう流れの中にその作家と表現は立脚していて、その流れはドコからどこに流れていくのか?その事に興味があるのです。 ●デヴァイスの進化と芸術の表現は密接な関係があります。どの時代に生きたかによって表現方法は本人の意志とは関係なく全く変わってしまうものです。絵画と写真の関係もそもそも遅れてきた写真の進歩によって時代時代でその関係性が変わります。
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