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TIMELESS の商品レビュー

3.4

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2025/02/22

一気に読んでしまった この人の本を読むのは初めてでした 日本の結婚式や妊娠出産結婚離婚の生々しさと、非現実が同居してて なにこれえって感じ ふわふわした 本当にきゅるきゅると時間旅行をしているようでこれは映像メディアには再現できないねえと思った 本ってすごい! 私は教養全然ない...

一気に読んでしまった この人の本を読むのは初めてでした 日本の結婚式や妊娠出産結婚離婚の生々しさと、非現実が同居してて なにこれえって感じ ふわふわした 本当にきゅるきゅると時間旅行をしているようでこれは映像メディアには再現できないねえと思った 本ってすごい! 私は教養全然ないけど勢いで楽しめた! でも、原爆について触れるなら日本軍の加害性にも触れて欲しいなとは思っちゃった!

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2025/02/24

たいせつになったなりゆき、この言葉に家族の形ってどうでもいいことなんだな(彼らの中では)と、形を作らなくても大切なものは大切なんだなと、固定概念を緩やかな流れと言葉で壊してくれるような作品でした。時の流れを一冊の中で感じることができて、アオと一緒に彼らの時の中に溶けていくような、...

たいせつになったなりゆき、この言葉に家族の形ってどうでもいいことなんだな(彼らの中では)と、形を作らなくても大切なものは大切なんだなと、固定概念を緩やかな流れと言葉で壊してくれるような作品でした。時の流れを一冊の中で感じることができて、アオと一緒に彼らの時の中に溶けていくような、不思議な感覚にもなった。

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2024/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ものすごく散文的というか、詩的な表現のお話だなぁと思いました。 ちょっと前に書かれた、ちょっと未来のお話だったので、あぁそうかこの頃はコロナもなくて2020年にはオリンピックが行われている未来なのか…とちょっと感情的になりました笑 アミもうみもアオもこよみも、幸せだけどちょっと寂しいのかなと思ったりしました。 ガラス張りというか、無機質な真っ白な世界の中からみんなの世界をのぞかせてもらったような読後感。

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2024/06/29

タイトルの通り、時間という概念が普通の小説に比べて希薄な印象を受ける作品だった。互いに好きではない同士が交配のためだけに結婚するというのが受け入れられず、どこか完全に作品に入り込めないまま読み進めてしまっていた。これも『流跡』と同様に朝吹さんだからこそ書ける作品なのかなと思った。...

タイトルの通り、時間という概念が普通の小説に比べて希薄な印象を受ける作品だった。互いに好きではない同士が交配のためだけに結婚するというのが受け入れられず、どこか完全に作品に入り込めないまま読み進めてしまっていた。これも『流跡』と同様に朝吹さんだからこそ書ける作品なのかなと思った。時間を超えて物語が進み、回想と現実が行き来しながら進む感じは過去の作品と共通した要素であった。 歴史の話が時々挟まれていたが、朝吹さんの教養の深さや文化人であることを思わされた。自分もそのようなところに造詣が深ければさらにこの作品から感じ取ることができたのかなと感じた。

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2024/05/08

TIMELESS ってほんとそう。特に第二部は、時間の感覚が溶けて混ざっていた。 エンタメ的な意味の面白さがあったかというと違うんだけど、 淡々とした文章に時折出てくる固有名詞が、登場人物たちの人となりや生活を浮かび上がらせて、好きな温度の小説だった。

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2023/12/23

レビューを見ていると好みが分かれる作品のようだけど、私にはあまり合わなかった。 特に2035年~を描いた第2章が…。夢か現実か境界線が見えないところが魅力なんだと思うけど、私は「???」となってしまった。 普通にうみとアミの未来が見たかったなぁ。

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2023/06/28

現在から見た過去、過去から見た未来。あのときまだ知らなかったことを、いまの自分が思う。さまざまな時間と記憶が入り混じって紡がれる物語。 淡々とした語り口も相まって非常に心地よかった。浮遊感を感じる文章。 文章による表現で、こんな世界観を作り上げられるのかと感動した。

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2023/03/12

以前に読んだきことわよりずっと記憶に残る好きなタイプの小説でした。 小説なのか。 装丁がとても素敵で印象的。 この本を表現するのに相応しい。 うみ(主人公)と、アミ(交配相手)、アオ(子供)、こよみ(養子)とうみの両親。うみの気持ちから始まり後半はアオが主人公に。子供目線から...

以前に読んだきことわよりずっと記憶に残る好きなタイプの小説でした。 小説なのか。 装丁がとても素敵で印象的。 この本を表現するのに相応しい。 うみ(主人公)と、アミ(交配相手)、アオ(子供)、こよみ(養子)とうみの両親。うみの気持ちから始まり後半はアオが主人公に。子供目線からの親子の繋がり方や配偶者との繋がり方が、日常の出来事に異世界のような描写もマージした形で緩やかに展開していって言葉の選び方や時折挿入される歌がいい塩梅。 日本語の美しさや、洗練された生活ぶりが素敵で、こんな生活できる人は完全なる富裕層だとは思ってしまったけども、私にとっての異世界もまたよし。(決してきらびやかな描写とかじゃなく)。

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2022/10/16

西加奈子がインタビューで激推ししていたので手に取った一冊。 過去から未来まで、大自然、それも原子レベルから宇宙までを行ったり来たりしているうちに不思議な浮遊感に包まれてしまい、もはやストーリーが進んでいるのか後戻りしてるのかもわからなくなる、そんな本だった。 2022.10.16...

西加奈子がインタビューで激推ししていたので手に取った一冊。 過去から未来まで、大自然、それも原子レベルから宇宙までを行ったり来たりしているうちに不思議な浮遊感に包まれてしまい、もはやストーリーが進んでいるのか後戻りしてるのかもわからなくなる、そんな本だった。 2022.10.16読了

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2022/09/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 会話文がカギ括弧で区切られておらず、うみやアオ目線である地の文と同じ行に書かれていて、不思議な書かれ方だと思ったが、うみやアオが見たり、思い浮かべている世界を読者が体感したり、この話の幻想的な雰囲気を表現するのに役立っているように感じた。  この話は、夫「アミ」と、恋愛感情のないまま結婚した「うみ」目線の「TIMELESS 1」と、うみとアミの子供である、17歳になった息子「アオ」目線の「TIMELESS 2」からなる。  高校の同級生であったうみとアミは結婚し、「交配」を試んでうみは妊娠したが、アミは姿を消した。 アミがいなくなった日に、近所に住む少女「こよみ」が親を無くしたことで、うみと、息子のアオ、こよみの3人で暮らすことになった。  この物語を読んでいる時、私は途中までうみとアミが「互いに恋愛感情を抱いていない」同士だと思っていた。それは、アミが、死んでしまった昔の恋人のことを思っていたり、うみに公認で交際している恋人のことを思っているのではないかと考えたからだ。  しかし、アミが姿を消した後、うみに「好きだから一緒に暮らせない」と伝えていたことが物語終盤で書かれていたり、アミがうみが精神的に負担にならない選択を(たとえ「普通の夫婦」とは違っていても)していることから、アミはうみに恋愛感情を抱いていたのだと思った。  アミがうみに「好きだから一緒に暮らせない」と思っていたのは、アミが被ばく3世で、(自分のせいで)子どもへの健康被害があるのではないかととても恐れていたことや、(これは予測だが)うみが自分のことを「愛して」いないことが一緒にいると伝わってくることや、(交際初期に相合い傘で戸惑ううみに「ノリだよ」と伝えるなど)自分の恋愛感情でうみを困らせないようにすることがしんどかったのではないかと思った。アミについてどう思うのか、色んな人の感想を知りたいと思う。  うみとアミの特殊な関係性も印象的だが、うみの回想や、息子のアオが奈良で体験したことなど、物語を通して幻想的な雰囲気が漂っているところがとても印象的で楽しめた。

Posted byブクログ