スター・ウォーズ ラスト・ショット(上) の商品レビュー

ダニエル・ホセ・オールダー(著者),来安めぐみ(訳者)

2021/08/29

上下巻まとめてレビュー「読むのに時間がかかった」
表紙は渋くてとても気に入ったが、読むのが苦痛でとても時間がかかった。
ハンとランドそれぞれの過去の活動が現在（ジャクーの戦いの2年後）の非常事態に引き継がれている。その非常事態とは、惑星ウータパウのファイゼン・ゴアがドロイドを使用した計画で、生物の手足をドロイドに付けたりと、とても気持ち悪い。
読むのが苦痛だったのは、小説の構成や文体のせいだろうか。過去と現在、ハン／ランド／ゴアの行動を行ったり来たりするため、初めは話が理解できなかった。途中で下巻あとがきを読んでやっと理解できた。
また非ヒューマノイド系の登場人物が多く、非標準語を無理やりカタカナに変換してあるため、気になって仕方がなかった。思い切って原文のままにすれば、読む側の想像力が掻き立てられたと思う。
さらに会話が多いのも唐突な感じがした。原文は簡単な英語のように思えたため、ほんとうは簡単に楽しめる小説なのかもしれない。
ハンとランド一緒の行動も多くあり、口論やハンが冷凍されたことのランドへの恨みは完全に払しょくできていないこと、ハンがエピソード4でレイアを監獄から助ける際にしどろもどろの交信をしたことの再現、レイアとの関係やベンの父親としての自信のなさなど、ランドとL3の行動など興味深い内容は多かった。

※2018.10.23購入＠ジュンク堂那覇店
　読了