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記憶喪失の君と、君だけを忘れてしまった僕。 の商品レビュー

3.5

13件のお客様レビュー

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2019/11/01

「第一章 記憶喪失の君」 道端で出会った少女は。 彼女は何故あの場で倒れていたのか等疑問点は沢山あるが、記憶喪失の状態でどうやって訪れたのかが一番疑問だな。 「第二章 君のために」 自分の作品を見られた時。 他人に勝手に見られた時と自ら見せた時の感覚は違うだろうが笑う事無く真剣...

「第一章 記憶喪失の君」 道端で出会った少女は。 彼女は何故あの場で倒れていたのか等疑問点は沢山あるが、記憶喪失の状態でどうやって訪れたのかが一番疑問だな。 「第二章 君のために」 自分の作品を見られた時。 他人に勝手に見られた時と自ら見せた時の感覚は違うだろうが笑う事無く真剣にアドバイス等をしてくれた場合、恥ずかしいなんて気持ちは吹き飛んでしまいそうだな。 「第三章 君に思いを伝えて」 二人の想いは出会いと共に。 大学にこっそりと連れてくるのは楽だろうが授業に潜入となると、以前の授業の内容からの質問や色々なハプニングを頭に入れて挑まなければならないよな。 「第四章 金箔ソフト」 午後の講義の後は君とデートへ。 記憶が無いからこそ人目を気にせず無邪気にはしゃぐ事が出来るのかもしれないが、この時がいつまでも続く事はないだろうからな。 「カレンと華怜」 思い出した過去とやり直したい現在。 彼女の記憶が本当であれば、二人は以前からの知り合いであり一度別れを経験した後に起きた事故である事までは分かったが彼女の正体は一体誰なんだろう…。 「第五章 サイン会」 体調を崩し寝込む中隠す真実。 あれだけ二人の関係に敏感だった彼女が体調を崩し不安定になっているはずなのに、自ら兄妹と口にした事に違和感を感じなかったのだろうか。 「第六章 彼女の異変」 彼の傍に居たいと想う気持ち。 記憶を取り戻したからにはどれだけ取り繕うと、全てを忘れていた時と同じように生きる事は出来ないだろうし変化があるのは仕方ないだろうな。 「第七章 僕が忘れてしまった記憶」 彼女が消えた後に残ったのは。 存在した痕跡は所々に残っているのに、関わってきた全ての人の記憶から消えてしまっているのは彼女という存在が元々イレギュラーだったからなのだろうか。 「第八章 君と結ばれて」 二人で歩み始めた先の未来。 最初は多かった違和感や既視感も月日が流れるにつれて気にならなくなってしまったのかもしれないが、こんな形で再び彼女の名を目にするとは思わなかったな。 「第九章 新たな生活」 同じ名を持つ子供と共に。 幼い頃どちらか片親にばかり着いていくというのは有り得ない話ではないと思うが、彼女の場合あまりにも父親に執着し過ぎているのでは。 「第十章 桜の下の君への思い」 一足先に訪れていた者は。 自分の知る未来と違えば一生見つかる事はないかもしれないのに、この様な形で伝えようとしたのは届けばいいなぐらいの気持ちで埋めたのかもしれないな。

Posted byブクログ

2019/10/08

号泣するかどうかは別にしても名作SF小説「時をかける少女」にも負けないラブ・ファンタジー小説の意欲作です。本書のBGMは文句なしに大瀧詠一さんの「恋するカレン」ですね。私は大概のみなさんもそうでしょうけど七瀬先輩の正体についてはすぐに見破りましたが、公生と華怜の関係性についてはさ...

号泣するかどうかは別にしても名作SF小説「時をかける少女」にも負けないラブ・ファンタジー小説の意欲作です。本書のBGMは文句なしに大瀧詠一さんの「恋するカレン」ですね。私は大概のみなさんもそうでしょうけど七瀬先輩の正体についてはすぐに見破りましたが、公生と華怜の関係性についてはさすがに中々見当がつきませんでしたね。そして249頁から空気の変化を明確に感じて遂にあっ!これは時間旅行だなと気づきました。最後のどんでん返しも強引で破綻していますが今の読者は昔より寛大でしょうしハッピーエンドで良いと思いましたね。

Posted byブクログ

2019/08/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっと展開が読めてしまいましたが、 素晴らしい作品だと思う。 特にこの物語のひとつのポイントともなっている、佐々木教授の「別れは驚くほど突然やってきます。」という言葉だが、人は日々を忙しく生活しているとつい忘れがちになってしまうものだと改めて気付かせてもらえた。

Posted byブクログ