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プラナカン の商品レビュー

4.4

7件のお客様レビュー

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2023/11/14

プラナカンについて狭義に広義に捉えて取材されて、その本当の姿を追っていく。プラナカンの作り上げた文化は日本もその一端を担っていたようだけど、戦争によってプラナカンの財を奪いその文化の継承を妨げたのもまた日本というあたり…現存されるプラナカンの方々にとって私たち日本人はどう見えてい...

プラナカンについて狭義に広義に捉えて取材されて、その本当の姿を追っていく。プラナカンの作り上げた文化は日本もその一端を担っていたようだけど、戦争によってプラナカンの財を奪いその文化の継承を妨げたのもまた日本というあたり…現存されるプラナカンの方々にとって私たち日本人はどう見えているのかしら⁇と思い居た堪れない気持ちになりました。 これからもありがたくシンガポールやプラナカンの文化を楽しみたいと思います。

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2020/10/01

16世紀に中国大陸から東南アジアへ渡ってきた漢民族の人々。彼らはマレー半島、スマトラ島、ジャワ島など、マラッカ海峡の各地域に住み、地元の人々や東インド会社と協力して事業を運営したり、貿易を営むようになりました。それがプラナカンと呼ばれる人々なんですね。東南アジアの遊牧民とも呼べる...

16世紀に中国大陸から東南アジアへ渡ってきた漢民族の人々。彼らはマレー半島、スマトラ島、ジャワ島など、マラッカ海峡の各地域に住み、地元の人々や東インド会社と協力して事業を運営したり、貿易を営むようになりました。それがプラナカンと呼ばれる人々なんですね。東南アジアの遊牧民とも呼べる存在で、地域発展の原動力になった人々だそうです。シンガポール建国の父、リークワンユー氏もプラナカンだったそうですね。 プラナカン文化は、色鮮やかなパステルカラーの陶磁器、刺繍、独特のニョニャ料理などで有名で、シンガポールでもカトン地区を中心にいろいろなところで見ることができます。きれいな色彩だなと思ってましたが、背景にはこのような複雑な歴史があったとは知りませんでした。東南アジアに関わる以上、プラナカンについて無知ではいられませんね。 プーケット、ペナン、マラッカといった地域がプラナカンな地区として有名です。以前、ペナンには旅行で行ったので、プーケット、マラッカにも行きたいと思ったいたのですが(ちょうど両地区ともにマラソン大会もある)、このコロナ禍で計画も台無しに。。まずはシンガポール内のプラナカンを巡りつつ、再び海外へ出られるようになる日を待つことにします。

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2019/09/13

ペナンにもプーケットにも行ったことがあり、マレーシア、シンガポールにはよく行く。先月もシンガポールに行った。行く前に読んでおけばと後悔。ニョニャ料理も好きだし、プラナカンの住宅もいいと思っていたが、ここまで深い知識はなかった。本書は、プラナカンのことをただ説明するのではなく、筆者...

ペナンにもプーケットにも行ったことがあり、マレーシア、シンガポールにはよく行く。先月もシンガポールに行った。行く前に読んでおけばと後悔。ニョニャ料理も好きだし、プラナカンの住宅もいいと思っていたが、ここまで深い知識はなかった。本書は、プラナカンのことをただ説明するのではなく、筆者の行動や気持ちが入っていて興味深い。この本を読んでからシンガポールに行くとみる場所、食べる場所が変わっていたかなと。

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2019/12/28

ペナン旅行に行く際に購入。ペナンを始めとした、東南アジア諸国の成り立ちがよく理解できる。また、現代のプラナカンのあり方についての記述やインタビューは本書ならではで、貴重。

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2019/01/09

【流転の記録】マレーシア、インドネシア、タイ、そしてシンガポールなどで生活する独特の文化を築くプラナカンと呼ばれる民。移り住んできた華人と現地の人々との子孫として、それぞれに激動の時代を生き抜いてきた様子を収めた作品です。著者は、日本経済新聞の記者としてシンガポールに駐在もしてい...

【流転の記録】マレーシア、インドネシア、タイ、そしてシンガポールなどで生活する独特の文化を築くプラナカンと呼ばれる民。移り住んできた華人と現地の人々との子孫として、それぞれに激動の時代を生き抜いてきた様子を収めた作品です。著者は、日本経済新聞の記者としてシンガポールに駐在もしていた太田泰彦。 映画『クレイジー・リッチ』を観賞した後に本作品を読んだのですが、土地ごとに定義の異なるプラナカンと呼ばれる人々が、その土地ごとに独自の文化を発展・展開している様に驚きを覚えました。東南アジアの懐の深さ(と同時に底知れなさ)が感じられる一冊です。 〜新しい経済の価値を創造するプラナカンの「イノベーション」は、先端技術など供給サイドの力ではなく、消費が生み出すエネルギーがエンジンでした。〜 シンガポール行きたい☆5つ

Posted byブクログ

2018/12/31

先日、ワン・アジサの件でメンション頂いたので、彼女がプラナカンがどうかまた疑問が湧いたのだが、ウィキにはシンガポール生まれで祖父がプラナカンであると出ているな。自分の乏しい知識だとプラナカンはエスニックはマラヤ華人という認識だったのだが、この本によると、華人に限定されないし、マラ...

先日、ワン・アジサの件でメンション頂いたので、彼女がプラナカンがどうかまた疑問が湧いたのだが、ウィキにはシンガポール生まれで祖父がプラナカンであると出ているな。自分の乏しい知識だとプラナカンはエスニックはマラヤ華人という認識だったのだが、この本によると、華人に限定されないし、マラヤにも限定されないらしい。プーケットの人口の7割がプラナカンというのはびっくり仰天だが、それが判明したのは2004年というのとは何とも。自分が知らんはずではあるが、別に7割がプラナカン意識を持っているということではなかろう。生前のリー・クワンユーのインタビューから始まるので、嫌な感じはしたのだが、プラナカンを俯瞰した本としてはおそらく本邦初。リー・クワンユーの家も元々はマラヤではなくジャワだそうだが、そうした分類だとマハティールもインド系プラナカンになるんじゃないかな。宗教についてもっと掘り下げてほしかったのだが、昔読んだ本にマレーシアでインド人が死んだ時に遺族が遺体を見て初めて父親がムスリムではなかった事が判明したという話があったのだが、マレー人も結婚するに当たりその辺はツッコまないという事情はあったのだろう。

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2018/10/15

マレー語で「この地で生まれた者」を意味する「プラナカン」は、15~16世紀に中国からマレー半島にやってきた男たちと現地の女性の間に生まれた子ども達の子孫。 リー・クァンユーしかり。 父親のルーツである中華系の文化を、自分たちの住まう土地にうまく馴染ませ育んできた。 ルーツやコ...

マレー語で「この地で生まれた者」を意味する「プラナカン」は、15~16世紀に中国からマレー半島にやってきた男たちと現地の女性の間に生まれた子ども達の子孫。 リー・クァンユーしかり。 父親のルーツである中華系の文化を、自分たちの住まう土地にうまく馴染ませ育んできた。 ルーツやコミュニティにより定義される彼らは、国境に縛られることなく、東南アジアを中心に、果てはオーストラリアにまで根を張り暮らしている。 ASEAN各国にいる華僑で現地に深く溶け込みつつ、それぞれの國でそのアイデンティティをたもっている。 ニョニャ料理、インテリアなどに独自文化。 「プラナカン」と言う看板を、日本人の我々が目にすることはほとんどない。 驚く事に、プラナカンの家庭に育ちながら、自身がプラナカンであると知らずに過ごす人もいるらしい。 「友達の家庭と何かが違う」そんな違和感が、自分の中のプラナカンを発見する糸口になるそうだ。

Posted byブクログ