20億人の未来銀行 の商品レビュー
日本植物燃料という会社を立ち上げた合田さんの奮闘記。不確実性が高いアフリカという地で変わらない志を持ってピボットをら繰り返しながら成長してきたということがよくわかる。 合田さん独自の概念も説明されていたが、確かに通貨には超えられない壁がある。その超えられない壁を越えるための策を...
日本植物燃料という会社を立ち上げた合田さんの奮闘記。不確実性が高いアフリカという地で変わらない志を持ってピボットをら繰り返しながら成長してきたということがよくわかる。 合田さん独自の概念も説明されていたが、確かに通貨には超えられない壁がある。その超えられない壁を越えるための策を考えたり、全世界に20億人以上いる貧困層の人たちに横展開できる内容を最貧困の地でやっているということは感銘を受けた。いわゆるBOPビジネスの難しさ、面白さがよく記載されており、非常に参考になる部分が多かったと感じた。そしてそれを乗り越えるための手段についてもKOLの存在であったり、現場に受け入れられるローテク技術の活用であったり、方や課題を解決するためのフィンテックの活用であったりと色々な要素があると分かった。現地で見て学び実践する中で細かくピボットし続けながら最適な形にもっていくというスタートアップのやり方を追体験させてもらった。 起業やBOPビジネスに興味のある人に特にお薦めめできる内容だと感じた。
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読みやすかった! モザンビーク隊員の知り合いがいるので、その点も読み進められた要因のひとつかも! 綺麗に纏まってるけど、きっとモザンビークっていう国(貯金するっていう常識、感覚がない場所)で貯蓄のシステムを導入するのって難しそう。
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モザンビークのコミュニティでバイオ燃料製造と販売を手掛け、その決済手段として電子マネー経済圏を作ろうとしてきた合田真代表による体験談と政策提言。現金が蒸発する現場、不正があっても職員全員でカバーすることでチームを回していくというのは現場でなければわからない臨場感がある。JICA、...
モザンビークのコミュニティでバイオ燃料製造と販売を手掛け、その決済手段として電子マネー経済圏を作ろうとしてきた合田真代表による体験談と政策提言。現金が蒸発する現場、不正があっても職員全員でカバーすることでチームを回していくというのは現場でなければわからない臨場感がある。JICA、JETRO、NEDOの公的支援を活用しながら、その国にあったビジネスを組み立てようとする姿勢はEMEAでのビジネスに必至だと思う。後半が政策提言のみになっているのが残念。
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p59 預金者個人に金利という形での還元をしない代わりに、決済手数料などで得た収益の20%を預金者に還元します。ただし、分配する先は、個人に1%、のこりの19%は村単位に分配しまし。そして村に分配した分は、インフラや事業の設備投資等につかってもらうのです p112 世の中らから...
p59 預金者個人に金利という形での還元をしない代わりに、決済手数料などで得た収益の20%を預金者に還元します。ただし、分配する先は、個人に1%、のこりの19%は村単位に分配しまし。そして村に分配した分は、インフラや事業の設備投資等につかってもらうのです p112 世の中らから不条理をなくすために、私がどうにかしなくてはならないと考えているのが、エネルギーと食糧という現実、そして、それをどう分配するかというお金のものがたりですこれらの3つのバランスをよりよいものにしていくのが、私が起業家として進むべき方向である p163 「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」 ジュールベルヌ
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金融も人間が考え出したシステム(「ものがたり」)だから変えられるはず。思うだけでなく実行すること、しかも筋道を立てて進めていることが本書の光を放っている点である。 最後のフロンティアと呼ばれているアフリカ大陸において、日本企業のプレゼンスが今ひとつといわれる中、こうした地域密着型...
金融も人間が考え出したシステム(「ものがたり」)だから変えられるはず。思うだけでなく実行すること、しかも筋道を立てて進めていることが本書の光を放っている点である。 最後のフロンティアと呼ばれているアフリカ大陸において、日本企業のプレゼンスが今ひとつといわれる中、こうした地域密着型ソーシャルビジネスこそが日本の強みを活かせるのではなかろうか。
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エネルギー、食糧、お金。 エンパワメント、キャッシュレス。 今後、いろいろと参考になるであろうことごわかりやすく書かれていて有益だった。
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著者は日本植物燃料というバイオ燃料の会社を立ち上げた実業家。 なぜアフリカ(モザンビーク)に、そしてなぜ銀行業に発展していったのか。その経緯と著者の富(お金)に関する考え方が面白い。 モザンビークで作ったトマト1トンと、日本で作られたトマト1トンの価格が違うのはなぜか?著者はそこ...
著者は日本植物燃料というバイオ燃料の会社を立ち上げた実業家。 なぜアフリカ(モザンビーク)に、そしてなぜ銀行業に発展していったのか。その経緯と著者の富(お金)に関する考え方が面白い。 モザンビークで作ったトマト1トンと、日本で作られたトマト1トンの価格が違うのはなぜか?著者はそこに現代資本主義の「ものがたり」を見る。「ものがたり」が変われば、富の偏りも変わるし、貧富の差も解消されるだろう。
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