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ハイチ女へのハレルヤ の商品レビュー

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2018/07/28

常々先入観なくピュアな気持ちでそれぞれの本と向き合っているつもりだが、それは願望であり偽りである。花壇に種を植えた後に忘れないように購入した袋を土に突き刺しているのをよく見るが、ああいう細かい柵のような偏見が私の中に沢山刺さっていて、純粋なる読書というものを不可能にさせているのだ...

常々先入観なくピュアな気持ちでそれぞれの本と向き合っているつもりだが、それは願望であり偽りである。花壇に種を植えた後に忘れないように購入した袋を土に突き刺しているのをよく見るが、ああいう細かい柵のような偏見が私の中に沢山刺さっていて、純粋なる読書というものを不可能にさせているのだ。 本書はその汚ならしい朽ちた柵をすぽぽぽぼんと抜き去り、子供が海水浴に訪れた時のように夢中になって読めた。 作者の「こういう物はこうしなきゃ」という枠組みを作らない作品の世界観に感動した。どれも外れのない短編だと思う。

Posted byブクログ