精神科医はそのときどう考えるか の商品レビュー
筆者は愛知医科大学の精神科医。 臨床現場で、どこをどう診てどう考え、どう治療につなげていくのか、その難しさと(誤解を恐れずに言えば)その面白さが満載ではある。事例の方々が変容していく様も非常に興味深く、とても勉強になった。 だけど、これは言わせてほしい。 おそらく、この筆者の文章...
筆者は愛知医科大学の精神科医。 臨床現場で、どこをどう診てどう考え、どう治療につなげていくのか、その難しさと(誤解を恐れずに言えば)その面白さが満載ではある。事例の方々が変容していく様も非常に興味深く、とても勉強になった。 だけど、これは言わせてほしい。 おそらく、この筆者の文章を書く時の癖なのだろうけれども、とにかく読みづらい。一文が長すぎる。一文に多くの内容を盛り込みすぎていて、一文を読み終えるまでに、いま何を伝えるべくこの文が書かれているのだったか忘れてしまいそうになる。 頭はよいのかもしれないが、文章がうまいとはいいがたい。 そこそこ精神医学について多少の知識があるので読み取れるが、そうでなければ文章を読むこと自体に非常に苦労しそう。それくらい、文章がこなれていない。学生が論文をこの調子で書いていたら「わかりにくい」と教授に突き返されそう。 内容はとても示唆に富むもので、数多くの事例は大変参考になるものばかりだったが、いかんせん、この文章の問題で星をマイナスせざるを得なかったよ。
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