まわしよみ新聞をつくろう! の商品レビュー
第85回アワヒニビブリオバトル「【1日目】おうち時間DEビブリオバトル」4時間目 総合で紹介された本です。 オンライン開催。 2022.05.03
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NIE(newspaper in education)ならぬPIN(play in newspaper)に大感心!新聞ってオワコンって言う人になんか言い返したいと思っていたけど、なんか言えそうな気持ちになりました。そういう主張のベースは新聞は個人が情報を得るためのメディアという考...
NIE(newspaper in education)ならぬPIN(play in newspaper)に大感心!新聞ってオワコンって言う人になんか言い返したいと思っていたけど、なんか言えそうな気持ちになりました。そういう主張のベースは新聞は個人が情報を得るためのメディアという考え方で、そういう便益視点で見るとスマホから得られるものの方がコスパは高い、ということなのだと思います。(ここでは取材コストは誰が負担するか、は置いておいて…)でも、まわしよみ新聞は情報を得るためじゃなくて、情報で交流するためのツールとしての存在、つまり個人のためじゃなく、個人が個人でなくなるためのメディアってことになるのだと思います。(合コンまわしよみ新聞が盛り上がるけど、カップル成立率は低い、というのはそういうこと!)社会のことを個人に流し込んで来たのが新聞のみならず、マスメディアの果たしてきた役割で、個人と個人を結んで社会的存在にしていくのが、いい意味でのソーシャルメディアだとした時に、ソーシャルメディアが得体の知れない存在になりつつあってソーシャルってどうよ?って気分の今だからこそ、個人を社会化するための装置として新聞に光を当てていることに主客転倒的新鮮さを感じました。うまく言えないけど、新聞がパブリックなのではなく、読んでいる個人がパブリックなのです、きっと。そういう意味では長年、新聞は公共性を盾にずいぶんと「上から目線」を放っていたけど、まわしよみ新聞で記事が解体され、読書視点で再編集される時、「下から目線」の存在に変身するのだと思います。そこには、著者の経歴や最初のコミュニティならではの「優しさ」が影響しているようです。早速、「読む」「切る」「話す」「聞く」「貼る」「書く」、この「まわしよみ新聞」の手法をあれに使ってみよう、これに使ってみよう、と目論んでいます。
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